海外のバイヤーに広島の逸品を売り込め 牡蠣調味料、地酒…自慢の品を台湾、ベトナム、スペインへ

2/18(火) 19:05

広島の食品や地酒を海外市場に売り込もうと、地元企業が海外のバイヤーとの商談会に参加し、今後の可能性を探りました。

【野川アナ】
「こちらの部屋の中に入ってみます。中はブースが設けられていまして話し合いが進んでいるようです。いたるところから商談中の声が聞こえてきます」

商談会(Fine Food & Sake HIROSHIMA)はジェトロ広島や広島市などが主催するもので、今年は広島を中心に51社が参加しています。
海外からバイヤーが訪れるのは、5年ぶりで、今回の参加国はベトナム、台湾、スペインの3か国です。

【台湾のバイヤー】
Q:どんなものをお目当てに来た?
「広島産のおいしくて面白い食材を探したい。広島産のカキは10年前から扱かってきましたが、水産品ではなく調味料とかを台湾のみんなに伝えたい」

商談は1回30分。
参加企業はバイヤーや商社を相手に自慢の商品をアピールします。

【野川アナ】
「それぞれのブースで商談が進んでいます。各社商品をテーブルの上において、時に手にとって、あるいは味わいながら話し合いが進んでいっているようです」

地酒を製造する会社は、初のベトナム進出をかけて商談に臨みました。

【山岡酒造・山岡航平さん】
「こちらは辛口のお酒。米のうまみがしっかりと感じられるようなお酒です」

山岡さんは酒造りの特徴や品質へのこだわりなどを丁寧に説明しました。

【ベトナムのバイヤー】
「人それぞれ好みがありますが、飲んだ中では、一番左のものがベトナム料理にも合うと思う。深みがあった」

【山岡酒造・山岡航平さん】
「ベトナムは、昨年その前年と非常にお酒の輸入されている。量・金額も増えているところ。レストランを経営されているということで、食中酒を提案できればいいご縁になるのではないかと思っている」

商談会は19日も行われ、この2日間で商談は95件にのぼる見込みです。

G7サミットで広島への関心高まっている

ここからは取材したのがキャスターに伝えてもらいます。

【野川キャスター】
5年ぶりに海外のバイヤーも招いて行われたこの商談会なんですが、広島市の担当者に広島の食品、あるいはお酒、このあたりのポテンシャル、どう見てるか聞きました。

広島市商業振興課の岩本章課長は「G7広島サミットの開催で、広島への関心が大変高まっている。世界で認識されれば、たくさん売れると思う」と話していました。

ベトナムのバイヤーにも聞いたのですが、広島という地名はもちろん、牡蠣、あるいはお好み焼きというものも、ベトナムで結構広く知られているということなんです。

知名度と良い品物があるということで、あとは販路の拡大ということになりそうですね。

【コメンテーター:広島大学大学院・匹田篤准教授】
ベトナム、台湾は、お米を食べる文化ですから、やっぱり味が合うと思うんですよね。そして、いわゆる高級なものだけでなく、塩だとか醤油だとか、我々の(お好み)ソース、そういったものを食文化とともに紹介していく。いわば私たちが日常に食べているものをいかにアピールするか、けっこう難しいですよね。私たち、当たり前と思っていることなんで。でも、そういったものをバイヤーの人たちからむしろ「それいいんですよ」と言われて、それがヒントになってアピールする、そういう良い機会になると思います。

【加藤キャスター】
商談の中でも食べたり飲んだりなどありましたから、肌で感じて舌で感じて広島の逸品を広げていっていただければと思います。