
2019.04.04(木) 令和。
先日、新たな元号「令和」が発表されました。
アナウンサーをはじめ、特に声の仕事をしている人間にとって気になるのは「令和」のアクセント。
考えられるパターンは2つです。
①頭高 「レ\ーワ」
元号を最初に発表した菅官房長官や、その後記者会見を行った安倍総理大臣はこのアクセントでした。
過去、直近の元号では「明治」が同じアクセントです。
②平板 「レーワ ̄」
同じ漢字を使用する「昭和」を平板で発音する人が多いことから、「令和」も平板とするパターン。
「平成」や「大正」も同じアクセントです。
内閣府によると「アクセントについて決まりはない」とのことですが、アナウンサーとして指針は欲しいところ。
そこで、過去の「〇和」という元号から考えてみます。
令和を除くと、「〇和」という元号は18存在します。
【個人的に「頭高」で発音するもの】
仁和 安和 寛和 元和 天和
【個人的に「平板」で発音するもの】
承和 応和 長和 康和 養和 正和 弘和 貞和 文和 永和 明和 享和 昭和
(※“個人的に”としたのは、慶応より前の元号はアクセント辞典に記載がないため)
こうしてみると、一つの共通点が浮かび上がります。
私が頭高で発音しているものは、「にんな」・「あんな」・「かんな」・「げんな」・「てんな」。
「和=な」で読んでいる元号です。
平板で読んでいる元号の読みは全て「〇〇わ」。
先ほど頭高でご紹介した「仁和」・「安和」・「寛和」も、「にんわ」・「あんわ」・「かんわ」と読む場合は平板で発音します。
以上の極めて個人的な法則からすると、「令和」は読みが「れいわ」しかないため、
レーワ ̄(平板)
が第一候補かなと思うのですが、いかがでしょうか。
おそらく時が経つにつれアクセントの大勢が決まってくると思われますので、推移を見守ってまいります。
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