三次のSL
先日、取材で伺った三次市で出会ったのは・・・蒸気機関車!それも8620形です!!!大正~昭和初期にかけて製造された、日本の鉄道史・SL史を語るうえで欠かせないパイオニア機。SLの代名詞となっているD51(通称:デゴイチ、デコイチ)よりも長生きのスーパー機関車です。 (製造された順番の関係で車両番号の頭に【4】が付きますが、ニックネームは "ハチロク" です)全672両が製造された "ハチロク"。この48650号機は大阪で製造され、東は新潟から西は下関まで配属されました。最後は広島へ移り、福塩線や芸備線などで運用され、役目を終えたそうです。 私は、日本の最新技術の粋が詰まったピカピカの在来線車両が大好きですが、SLへの思いはまた少し違ったものがあります。といっても私自身は、幼少期にリアルタイムで黒々とした巨躯を目にしたわけでも、軽快な(時には悲しげな)汽笛を耳にしたわけでもありません。それなのに、SLを前にすると心の奥底が疼くんですね。もしかすると、遺伝子レベルの「思い出」なのかもしれません。 話は戻りましてこの48650号機、1921年11月製なんだそうです。・・・ん?ということは?今月でちょうど100歳なんです!なんとおめでたいことでしょうか!!全国各地に保存されているSLの中には、整備もままならずに風雨にさらされている機も多いのです。そういった状況に立ち会うと胸が締め付けられるような思いになるのですが、この機は有志の皆様による愛情と熱意のこもった手入れの甲斐あってピカピカです。これからも広島の鉄道文化の発展を見守っていてくださいね!
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