貴婦人と喜多方ラーメンと
先日、以前 新潟で働いていたころの写真を振り返っているとSL(蒸気機関車)の写真が見つかりました。スラッとした姿から”貴婦人”の二つ名を持つC57型ですね。冬季を除く週末を中心に「SLばんえつ物語」として運行され、福島県と新潟県とを結んでいます。新潟は、日本海側随一の交通の要衝として有史以来の鉄道文化が息づく土地柄。なかでも、いまは新潟市秋葉区の一部となっている「新津」(にいつ)という街がかつて国鉄職員やその家族が多く暮らした「鉄道のまち」として知られています。 (山手線E235系電車 JR新津駅にて試運転中・・・)往時の賑わいこそ薄れましたが、鉄道のまちにふさわしい立派な車両工場がありまして、あの山手線の車両をはじめ、首都圏で活躍する多くの鉄道車両を生み出し続けています。新津駅から少し離れたところには鉄道資料館があり、貴重な収蔵品や保存車両の数々に会うため、私も通いつめたものでした。・・・さて、鉄道フォトを見て懐かしさに浸っていたところ、それらに続いて大量の「ある食べ物」の写真が・・・! 先ほどお伝えした「SLばんえつ物語」は新津~会津若松間を結んでいるのですが、途中、ラーメンで名を知られた福島県の喜多方(きたかた)を通るのです。一番多かったときは月に1~2度、SLに乗って喜多方へ日帰り旅行をしていました。これでもかと盛られたチャーシューがたまりませんね。喜多方はもちろん、東日本にはラーメン文化が根付いています。なかでも 新潟県民のラーメン熱 は、当時東京から移住した私にとっては驚きの連続でした。「きょうはどこへ食べに行く?」という会話があれば、それは無条件にラーメンを指しているのですから。まさに”メン食らった”日々を思い返し、懐かしい気持ちになりました。全国の都道府県庁所在地と政令市を対象にした『ラーメンにかけた外食費用』ランキング(総務省調査の一環)で、新潟市が昨年度の1位に輝いたそうです。納得・・・。
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