2023.08.23(水)  海芝浦駅(神奈川県)


 


横浜市鶴見区、JR鶴見線(海芝浦支線)の海芝浦駅です。


このブログで駅に関する話題を載せるときにはできるだけ駅舎外観の写真を、

と思っているのですが、

この駅では外観の撮影ができません(理由は後述いたします)。


さて、「海に近い駅」が全国には数多くありますが、

海芝浦駅もその一つです。

どのくらい近いかといいますと・・・

 


オープンザドア、即オーシャンビュー であります。


目の前に広がるのは京浜運河。

始終多くの船が行き交う「都会の海」です。

 


大都市・横浜市内であることを忘れてしまうような不思議な時間が、

ここには流れています。


こちらに到着する列車は、平日の朝晩が1時間最大で5本。

それ以外の時間帯と土日は、1時間に1~2本ほどです。


実はその特徴的な列車の本数こそが、

この駅の外観を撮影できない理由ともつながっていきます!

 


この写真で見て右側が改札口なのですが、

我々は通常、そこから外に出ることができません。



「駅なのに、外に出られない」とはこれ如何に!?


・・・と言いますのも、この一帯は とある会社の私有地内。

駅そのものが建つ土地もまた、この会社の敷地、というワケなのです。


列車の本数が平日の朝晩に集中していたのは、

こちらに通勤する方々のためだったのですね。


「改札を抜けるとそこは私有地だった」という状況になるため、

この駅で降りた私たちは、降車した記録を残し、改札を出ることなく、

折り返しの列車に乗ってここを離れなければならないのです。

 


ただし、厚意によって、駅舎すぐ先の海に面した部分が

公園として開放されています。


ここからの眺めは、ごく控えめにいって最高で、

首都高速湾岸線や大黒ふ頭、

さらには横浜ベイブリッジまで望むことができます。

 


いわば「都会の中の秘境駅」。


ひとりの時間に思い切り浸りたいとき、とてもおすすめです。