#31 おいしい日本食が食べたい
前回に引き続き、今回は美味しい日本食が食べたいというメンデルを乗せて行きたがリーノ号出発!やってきたのは東広島市の守山地区。急な坂道のある山を登って展望台に到着しました。
こんな所に美味しい食べ物があるのかと不安な二人ですが、行きたがリーノが連れてきてくれたんだからと信じて車を降りました。
展望台から見渡せる山々に、オランダは平地ばかりなのでこんな景色が大好きとメンデルは感動していました。そんな二人、小学校を発見しました。さっそく山を下りて小学校にお邪魔してみることにしました。
校舎の入り口には、なんとそば処と書かれた看板が。学校にそば処!?校舎に入ると女性が出てきたので話を聞いてみると、20年前に廃校になった小学校の面影を残した、「さわやか茶屋」という蕎麦のお店だったんです。ここでは、蕎麦打ちが体験でき、打ち立ての蕎麦が食べられるんです。二人に温かい蕎麦を用意してもらいました。日本食の蕎麦は1000年以上もの歴史がある伝統的な料理。蕎麦を食べながら女性から話を聞いていると蕎麦作りに興味が出てきたメンデルは、近くにある蕎麦畑を案内してもらいました。
畑に行って二人はびっくり!蕎麦の花って白くて小さいんですが、とてもくさいにおいがするんです。でもこの花が黒い実に形を変え、収穫され、最終的に蕎麦になっていくんですよね。このまま二人は蕎麦になるまでの工程を見せてもらいました。実を収穫して乾燥させ保管させることで、あの強烈なにおいは消えていきました。そしてその実は学校に併設された加工場で、皮と実を分けていく脱皮をします。そして実の方を石臼で製粉し、そば粉ができるんです。メンデルとにかく色んな工程で味見をしていました。
花からそば粉になるまでを見てきたメンデルは、いよいよ美味しい日本食、蕎麦を食べるため自分で蕎麦打ちをして蕎麦の味を確かめます。水とそば粉を混ぜて生地にしたり、その生地を伸ばしたり、打ち始めから30分、蕎麦の細さに切りました。この切る作業も幅が太くならないよう、慎重に慎重に、意外と時間がかかってしまうんです。そしてこの後、たっぷりのお湯で蕎麦をゆでて日本蕎麦の完成です。自分で打った蕎麦は最高ですよね。
大切なそば粉を心をこめて打ち、日本食、蕎麦の奥深さを再発見したメンデルでした。