#35 自称ギャル男のベルギー人!日本の神様を学ぶ!!(その2)
前回に引き続き、行きたがリーノさんはギャル男に憧れるビクトル。日本のアニメやゲームなどのサブカルチャー好きが高じて4年前に来日。来年の春から日本の企業で働くことが決まっています。
ギャル男スタイルで前回の続き、出雲大社に行きました。気になるお店が多くて、寄り道ばかりして辿りつかなかったですもんね。さっそく鳥居をくぐります。参拝者は神様の通り道の真ん中を通らず、参道の左側を通るのが礼儀だよと、ビクトルは柴田に教えてもらいました。そして、神様と会う前に身を清める手水舎でも柴田に親切に教えてもらい、むずかしい動作も覚えることができました。神様はもう目の前。なんだか緊張している様子の二人。まずは神様のお住まい、御本殿へ。参拝者はその入り口から神様にお祈りを捧げます。ビクトルも静かに目を閉じ、お祈りをしました。続いては、結婚式場としても利用される神楽殿へ向かいました。ビクトル、すぐに神楽殿にある大きなしめ縄が気になりました。日本最大級のしめ縄はなかなかお目にかかることもありません。このしめ縄、誰が作ってるんだろう?とビクトルから鋭い質問です。それなら行きたがリーノ号に作っている場所へ連れて行ってもらいましょう!
着いた場所は、島根県の山間部、飯南町にある大しめ縄創作館です。お邪魔してみると、なかでたくさんの方が稲わらを編み込む作業をされていました。この作業はほとんどが手作業で行われ、気が抜けない繊細な作業でした。ちょうど、編み込んだ二本の大きな縄を組み合わせる作業が始まる所で、ビクトルも手伝わせてもらいました。それがかなりの体力仕事だったんです。ビクトルはへとへとになってしまいましたが。無事完成して嬉しそうでした。このしめ縄は神社などに奉納されました。
それからしめ縄以外にもワラ細工で、ワラを編み上げて作る、とろへい馬を作らせてもらいました。「とろへい馬」はこの地域に古くから伝わる神事で使われる家の守り神なんです。「とろとろとろ~」と言いながらその馬に袋をつけて民家を訪れ、家の縁側に馬を置いて庭に隠れると、その間に袋にお菓子を入れてもらえ、入れてもらったのを確認して馬を取りにいきます。でもその途中に家の人から大量の冷たい水をかけられてしますんです。それで一年間、子どもの無病息災を願うというものです。
二人も特別に「とろへい行事」を体験させてもらいました。最後には大量に水をかけてもらいズブ濡れになり寒がる二人。とても盛り上がりましたよ。今回も京都に住んでいながら神社やお寺を知っていなっかたので、勉強ができてよかったと満足そうなビクトルでした。