行きたがリーノ IKITAGARINO

毎週土曜日よる6時30分~

過去の放送内容2015.07.04 OA

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#59 ケニア人エリック!はじめてのタコ漁!

前回に引き続き、今回の行きたがリーノさんはケニア人のエリックさん。前回は、エリックさんの希望で香川県にあるこんぴらさんこと、金刀比羅宮へ行きました。そこは、昔から海にまつわる御利益があると信じられていて、海に関係のある職業の人たちが海上の安全を願って参拝に訪れます。無事参拝を終えたエリックさんと柴田。今回はその御利益にあやかるため、二人は瀬戸大橋を渡って岡山県の港町へ。
港へ着くと若い漁師さんが船の上で仕事をされていたので声をかけてみると、こちらの方はインターネットでタコの通信販売も手掛けるタコ漁師の山崎さんでした。こちらの港は日本有数のタコの産地として名高い、岡山県の下津井。点在する島々の影響で早まった海流が作りだした入り組んだ海底は、タコのエサの宝庫になっているそうです。この地で生まれ育ったタコは東京の築地で取り引きされるほど上質なタコとして知られています。
今回はタコ漁師の山崎さんにお願いして特別にタコ漁に連れて行ってもらいました。出船はなんと早朝の4時半!スタッフとエリックさんで船は満員なので、柴田は陸でお留守番です。人生初の漁船に海での漁。漁場までは約30分。少しずつ夜も明けて明るくなってきていよいよ作業の開始です。あらかじめ仕掛けてある約600個のタコ壺を引き上げます。船からイカリを下ろし、海底を探りながら仕掛けた壺を揚げていきます。そこでのエリックさんの役目は、次々に揚がってくるタコ壺の中からタコを取り出し、いけすに素早く移すこと。エリックさんの母国ケニアではタコを食べる習慣がないため、タコを触ることなんてありません。実は世界でとれるタコのほとんどを日本で輸入しています。そのため海外では、タコの形から悪魔の魚として忌み嫌われ、食べることはおろか、触ることすら拒まれてきました。そのイメージからタコへの恐怖心は相当なようです。壺から出したタコを触れず、足で蹴っていけすにいれてしまい、ディレクターに注意され逆ギレするエリックさん。本当に怖がっています。しかしそんなエリックさんもタコを手でつかんでいけすに入れようと頑張ります。出船してから約5時間。腕に巻きついてくるタコの足にもだんだん慣れてきて、いけすにタコを移す作業がスムーズになってきました。そして何より楽しそう!仕掛けをすべて引き上げ、最後は市場へ水揚げをしてタコ漁は終了です。エリックさん、最後までしっかり頑張りました。
漁開始から5時間。柴田とも港で合流したので、いよいよタコ料理を頂きます!エリックさんが頑張って獲った新鮮なタコを、まずは内臓を抜き、ぬめりを取って丸ごと山崎さんが茹でてくれます。茹で上がったタコはすぐに切ってお刺身でいただきました。最初はタコを触ることすら怖がっていたエリックさんですが、「おいしいよ~」と言って、タコの足の丸かじりまでしちゃいました。そして、タコと言えばたこ焼きです!シンプルに味わうため、具材はタコと天かすのみ。エリックさんはたこ焼きを自分で焼くのが初めてということで、山崎さんに教えてもらいながらたこ焼き作りに挑戦しましたよ。獲れたてのタコが入ったたこ焼き、贅沢ですね。無事たこ焼きが完成したところで、山崎さんにタコステーキを作っていただきました。アツアツの鉄板の上でタコを丸ごと焼いていき、全体にきれいな焼き色がついたら、醤油とバターで味付けをします。おいしそうな香りが広がって二人のお腹もぺこぺこ。味がしみ込んだら足を切って完成です。
タコの刺身にたこ焼き、タコステーキ。獲れたて新鮮なタコ料理を二人はお腹いっぱいにいただきました。
タコを食べる習慣のないケニアで生まれ育ったエリックさん。初体験をたくさんして貴重な一日になりました。