行きたがリーノ IKITAGARINO

毎週土曜日よる6時30分~

過去の放送内容2015.08.29 OA

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#66 昔の食べ物が食べたい

今回の行きたがリーノさんはケニア出身のサムエルさん。現在英会話講師として活躍中で、母国ケニアの文化交流や支援活動なども行っています。また地域のお祭りでケニア料理を振舞うなど積極的に行動されているんです。そんなサムエルさんは、浴衣を着て祭りに参加する程普段から日本の歴史や文化に興味津々なんです。サムエルさんは、『古くからある日本の食べ物を食べてみたい』という思いで行きたがリーノ号に乗ってきてくれました。
サムエルさんの願いを叶えるため、行きたがリーノ号は二人を乗せ、自然いっぱいの、ある施設に到着しました。周りを散策していると、大きな池でイカダに乗って遊んでいる男性を発見!さっそく話しかけてみると、自然活動のインストラクターをしている、自称、山の遊び人という西村さんという方でした。なんと日本最古の書物、万葉集に出てくる植物を知り尽くした、まるで仙人のような人物。二人はここからは西村さんを『仙人』と呼ぶことにしました。そして仙人に、サムエルさんの希望をすぐに理解してもらったので、待ちに待った『古くからある日本の食べ物』がある場所へと案内していただきました。その舞台となる場所は、仙人が拠点にしている「なみ滝藤原園」。誰でも気軽に自然体験学習ができる施設です。
畑に案内してもらった二人ですが、サムエルさんが食べるのは畑の端っこに生えている雑草。名前も知らない、初めて見る雑草を、仙人は万葉集の歌などと一緒に教えてくれます。タデ食う虫も好き好きということわざの語源にもなっているタデ。食べてみてと仙人に勧められ、恐る恐るかじってみた二人ですが、その味は非常に特長的。苦くて苦くて渋い顔になってしまうほどです。さて、続いて仙人が見せたい野草があるとの事でさらに山奥へ。そこにはセリが自生していて、鍋の野菜だけでなく、春の七草としても有名ということを教えてくれました。万葉集では、高貴な身分の男性が畑に生えていたセリを、柄に似合わず女性にプレゼントしたという歌が詠まれているそうですよ。次に仙人は万葉時代から存在するコナラの木という木を紹介してくれました。当然初めて聞く木。仙人は、このコナラの木は暮らしに必要なモノですが何に使われているでしょうかというクイズを出してきました。正解は椎茸を育てるときに使う原木だったのですが、この質問もヒントも難しすぎました。もう少し簡単なクイズをお願いしますね。

こうして楽しく仙人に教わりながら、日本古来の食べられる野草をたくさん集めることができました!ということで、手に入れた野草を使って万葉時代からあった道具で絶品料理作りに挑戦ですが、その前に竹を使った食器作りにチャレンジ。万葉時代の頃は既に、土、鉄、木といった素材が使われていたということを教えてくれました。竹の箸とコップ作りにも挑戦し、万葉時代からあった材料で、竹の食器を完成させることができましたよ。ここからは料理作りの開始です。万葉時代から油があったということで野草の天ぷら。次にサムエルさんの大好物のお好み焼き。小麦粉の生地の上に野菜ではなく野草をたっぷりとのせましたよ。さらにもう一品、万葉スイーツのお饅頭もつくりました。この後仙人、サムエルさん、柴田と仲良く試食。野草で作った料理はどれも、仙人も驚くほどのおいしさで、みんな感動しました。収録後にはすっかり意気投合したケニア人サムエルさんと仙人西村さん。今度はケニアのご飯を食べてもらいたいので、ケニアに遊びにきてください!とサムエルさんから驚きの一言。
今回、願いが叶って大満足のサムエルさんでした。