#68 ナイジェリア人 島を食い尽くす!
今回の行きたがリーノさんは、ナイジェリア出身のジョン・エゼオンさん!
広島に来て9年になるジョンさんは広島市内で子供達に英会話を教えています。
西アフリカにあるナイジェリアは人口がアフリカで最も多い国。ナイジェリアでは海産物をあまり食べず、魚も川魚の方をよく食べるんだとか。
そんなジョンさん、今回は「島を食べたい!」という希望で行きたがリーノ号の乗ってきてくれました。島で生活している人はどんなものを食べているのか、島グルメに興味があるそうです。
今回二人を乗せて向かったのは広島のお隣山口県の周防大島。古くは縄文時代から人が生活し、日本書紀や古事記にも記述されているほど。現在は瀬戸内のハワイと呼ばれ、多くの観光客が訪れます。
島に着き、ロケを始める準備をしている所で1台の車を発見。話しかけてみると、その方は地元の川西さんという男性でした。ジョンさんと話しをするのがとても楽しそう!すると何と釣ったばかりの魚をくださるというのです!!島につきいきなりラッキーで、二人とも大喜び。船に行き、早速新鮮なアジを3匹いただきました。どうもありがとうございます!それから二人は更なる島の幸を求めて人探しを始めました。港を歩いていると、船の辺りで作業をしていた地元の男性を発見。こちらの男性は福田さんという方で、今回のキーマンになります。福田さんはジョンさんにたくさんの岩牡蠣を見せてくれました。岩牡蠣は身が大きいのが特徴です!ナイジェリアには牡蠣を食べる習慣がないため、ジョンさんにぜひ食べてもらおうという福田さんのはからいで、大量に牡蠣をいただきました。そしてなんとここから福田さんが島を案内してくれることに!福田さんは周防大島育ちで岩牡蠣を獲る名人です。今から、島の人しか知らない貴重な天然食材を教えてくれるということで福田さんの船の乗って少し沖のほうへ。福田さんが海のそこをのぞいていて、見つけたものはテングサ!今では少なくなり国産品は貴重なものになっているんです。ジョンさん、このテングサがなにになるのかはわかっていません。こちらの貴重なテングサもゲットし、さらに福田さんは周防大島で唯一の道の駅にも連れていってくれました。ここの道の駅には、島で獲れた魚介類が売っているおさかなセンターというのがあるんです。入ってみるとそこで見つけたのは特大の岩牡蠣。先ほどの福田さんのも大きかったですがその倍以上あります。周防大島の周りは潮の流れが速く良質なプランクトンが多いため、特大の岩牡蠣が育つんだとか。こちらでは焼き立てを頂くことができます。しかしこの岩牡蠣は少しお高いため、一個を二人でわけることに。そんな約束をしながら待っていると、牡蠣が焼きあがっていよいよ試食!まずはジョンさんから一口…と思っていたのですが、なんとジョンさん一口で牡蠣丸々口に入れてしまいました!!おいしそうにほうばった後、そのことに気づいたため、柴田は泣く泣くつばを飲み込みました。うまいうまい!とジョンさん。でも、こんなにおいしそうに食べてくれたから柴田は少し嬉しそう。
気をとりなおし、更に周防大島の特産、瀬戸貝を買い、お次は山へ。竹をとりにやってきました。ちなみに周防大島では竹の事を「ポンプラ」と言うそうですよ。この竹を持って帰り、短く切っていきます。そして真ん中をくり貫いて、竹のお鍋が完成しました。こうして竹のお鍋でお茶を沸かし、ここへお米を投入。茶がゆを作っているんです。そこに一度下茹でした瀬戸貝と岩牡蠣を入れ、最後にカツオのだし汁を加えて40分ほど火にかけます。その間に川西さんにタダで頂いたアジ、さらに瀬戸貝、岩牡蠣を焼いていきます。テングサでできたところてんも作っていただきました。テーブルの上には、ところてん、貝が入った茶がゆ、焼いたアジと牡蠣などがずらりと並びました!これがジョンさんの言っていた「島を食べたい!」という願いが叶った瞬間です。ジョンさんまた嬉しそうに、そしてひとつひとつの味に感動しながら豪華な島の料理を堪能しました。
こんな経験をさせてくれた福田さんたち、島の人に感謝ですね。