#71 アメリカ人!カマボコを学ぶ!
前回に引き続き、今回の行きたがリーノさんは、アメリカ合衆国出身のレイチェルさん。日本の豆腐が大好きなんです!一方、アメリカの豆腐は固くて苦い事から、嫌いな日本食ナンバーワンに輝いたこともあり、少し残念。しかし、日本のハウス食品が食べ方によって固さを選べる豆腐を製造販売した所、これが大ヒット!そんな我らが豆腐が今、ヘルシー食材として世界中から大注目を浴びているんです!
そこで、豆腐が大好きで、その魅力を知りたい!とレイチェルさんはやってきてくれました。柴田とレイチェルさんを乗せて行きたがリーノ号がやってきたのは広島県三次市。ここは大豆の生産も盛んな地域で現在大豆はスクスク成長中でした。秋になって茶色になれば、収穫を迎えることができます。到着したのは、オシャレなカフェ。お店の方に聞いてみると、ここは大豆を使った料理をだされているカフェということで、お腹が減っている二人は早速ランチをいただくことに。豆乳クリームコロッケや豆乳ドリンクをだしていただきましたよ。アメリカでは豆乳を使った料理はとても珍しいんだそうです。大豆を使ったおいしい料理をいただき、さらに興味がわいてきたレイチェルさんに、お店の方が近くにあるお豆腐屋さんを紹介してくださいました。
佐々木豆腐店というお店で、地元大豆での製造にこだわり、明治27年の創業から地元に愛されているお店です。なんと今回特別に手作業で、ご主人から日本伝統のお豆腐作りを教えていただけることになったんです。もちろん豆腐作りは初めてのレイチェルさん。ご主人のご指導のもと、白大豆を石臼で引く作業から!このように、生の大豆をつぶし、熱を加えていないモノをナマゴといいます。これに約3倍の水を加えて一度沸騰させ、その後、弱火で約10分加熱していきます。この温度管理こそが豆腐作り最大の難関!ご主人、長年の経験で培った豆腐職人、匠の技の見せどころです!この見極めを失敗すると最終的に上手く固まらないんだとか。熱し終わったら布などにこし、絞っていくと豆乳が出来上がります。そしてこの豆乳をしばらく冷ますとその上に出来上がるのが湯葉。続いて、そこににがりを加えるとお豆腐の完成です。ちなみにたくさんある種類の豆腐の工程はここまでほとんどが同じ。これをそのまま器に移せば、おぼろ豆腐。豆乳とにがりを器で混ぜてそのまま固めれば絹ごし豆腐。ざるに盛り、自然脱水させれば、ざる豆腐。器に入れて圧縮し、水分を抜いたものが木綿豆腐となります。今回は作ったお豆腐を木綿豆腐に仕上げました。ちょっと形は悪いですが、完全手作りのレイチェルオリジナル木綿豆腐が完成です。
さらに、豆腐職人おすすめの驚きの食べ合わせを紹介していただきました!まずはお塩。そのままお豆腐にかけて食べると、お豆腐本来の味をしっかり楽しむことができるんです。さらに、変わり種でもう1品。甘いマーマレードのジャムをかけてデザート感覚でいただきました。そして三品目に、お豆腐をそのまま油の中にいれ、表面がきつね色になるまで素揚げした厚揚げ。こちらは、ツユをかけていただきました。外はカリッと中はふわふわで厚揚げもとてもおいしいんです。ここでご主人、納豆が苦手な方にオススメの、納豆の食べ方まで教えてくださいました。ごま油・オクラ・ちりめんを全て一緒に納豆と混ぜ合わせることで、納豆の風味を抑え、これで納豆の苦手な方にも食べやすく食べていただけるんですよ。お豆腐屋さんならではの発見ですね。
大好きなお豆腐をもっと好きになったレイチェルさんでした。