#74 スウェーデン人 初めてのお好み焼き
今回の行きたがリーノさんはスウェーデン出身のオーサ・イェークストロムさん。スウェーデンの首都ストックホルムは、「森と湖の国」と言われるほど、国土の半分が森林になっていて、9万5千個もの湖がある大自然の国なんです。そしてオーサさんの職業は、なんと漫画家さん。現在日本で大活躍なんです!『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議』という漫画には、オーサさんが日本で不思議に感じたエピソードが4コマ漫画で描かれています。
そんなオーサさん、今回は本場の広島でお好み焼きを学びたい!とやって来てくれました。オーサさんの夢を叶えるため、まずはお好み焼きの元祖とも言われる広島の名店、「みっちゃん総本店」へ!早速オーサさんと柴田のお好み焼きをみっちゃんの上川さんに目の前で作ってもらいました。スウェーデンには鉄板料理がないらしく、オーサさんはお好み焼きができあがっていく様子に興味津々!お好み焼きに合う様に作られたそば、たっぷりのキャベツ、目の前でお好み焼きを学べてとても楽しそうです。しかし、食べる前に渡されたヘラを見て「どうしてこれで食べるの?」と疑問に…。上川さんに聞いてみると、昔、みっちゃんの会長が戦後貴重だった割り箸を使わなくてもいいようにお客さんにこの食べ方を勧めたのがきっかけで、それが広まり、現在の広島のお好みスタイルになったと教えてもらいました。早速そのスタイルで初めてのお好み焼きを食べるオーサさん。そして特別に今のお好み焼きになるまでの一銭洋食を作っていただき、それもいただいちゃいました。小麦粉の生地は同じですが上にはネギ、紅ショウガ、かまぼこ、とろろ昆布、天かす、魚粉といった、戦後でも手に入りやすい食材が乗せられていました。たっぷりと老舗の味を堪能したオーサさん。ここで、『県内に広がるお好み焼きの~輪っ!』というカンペが出たので、お次は広島市中区の「としのや」へ。
としのやのお好み焼き、府中焼きとはどういうものなのか、としのやの吉岡さんが作っているお好み焼きから目が離せないオーサさん。キャベツやそばをいれたあと、豚肉の代わりにミンチが!そう、これが府中焼きです。余分な水分を飛ばし、ミンチからでた油でしっかり焼き上げると麺がパッリパリに!
オーサさんと柴田、また新しいお好みを焼きを楽しむことができました。するとまた、3つ目は『世界に通じるお好み焼き』というカンペが。
ということで横川駅の近く広島市西区のロペズというお好み焼き屋さんへ行きました。ご主人のロペズさんは1995年に来日された中米の国グアテマラ出身の方でした。広島の有名店「八昌」で修業した後、ロペズをオープンされたそうです。こちらでも早速お好み焼きを作ってもらいましたが、作り方は一見普通。しかし最後に、ハラペーニョというグアテマラやメキシコなどでよく使われる青唐辛子がトッピングされました。広島とグアテマラの合体お好み焼きが完成しました。食べてみるとお好み焼きとよく合っておいしいんです!世界のどんな食材を入れてもおいしいのがお好み焼き、と分かったところで、オーサさんもスウェーデンの食材でお好み焼き作ってみることに!早速市内のスーパーマーケットへ行き、食材を調達して、鉄板はみっちゃんで使わせていただきました。ここではとしのやの吉岡さんも駆けつけていただき、お好み焼き作りが始まりました。もやしの代わりにじゃがいも、お肉の代わりにサーモンを入れ、料理を全くしないと言うオーサさんですが、手際もよくお好み焼きをひっくり返すところまで順調ににいきました。最後に鉄板で溶かしたチーズをお好み焼きの上にかけ、その上に大きなミートボールをゴロゴロとのせ、オーサさんが初めて作ったスウェーデン風お好み焼きが完成しました!サーモンとじゃがいも、チーズにミートボール。見守っていただいていたみっちゃんの上川さんと、としのやの吉岡さんに試食をしてもらったところ、この組み合わせは新しい!と好評!最後には見た目がめずらしくておもしろいお好み焼きを作り、お好み焼きをたくさん学ぶことができたオーサさんは嬉しそうでした。