#84 アメリカ女性 極上の味噌汁作り
今回の行きたがリーノさんはアメリカのオレゴン州出身のチャーリーローズちゃん。オレゴン州はアメリカの西海岸に位置し、都市部は、住んでみたい街として日本人にも人気なんだとか。今回ローズちゃんは、美味しい味噌汁を作りたい!とやってきてくれました。
その夢を叶える舞台となる場所は広島県東部の府中市。日本屈指の味噌処に挙げられる地域です。良質な水や、米や大豆など材料が豊富で、味噌造りは江戸時代から栄えてきました。
今回極上の味噌汁を教えてくれるのは府中味噌に詳しい料理人の坂田さん。ローズちゃんの希望を話すと、府中市にある3社の味噌を合わせると美味しい味噌汁が作れる!とのアドバイスをいただきました。ということで、極上の味噌汁を作るために、まずは味噌集め!
向かった先は、府中味噌の蔵元の一つ、浅野味噌。販売店の鷹屋には、様々な味噌商品が並んでいます。その中でも注目の味噌が、中みそ。米と麦を絶妙なバランスで配合し、赤と白の間の色をしているんです。こちらでは様々な味噌を試食して買うことも出来るんです。二人も試食をし、浅野味噌の中みそを購入しました。そして味噌を使ったハンバーガーや、味噌入りジェラート、絶妙な甘さの味噌ソフトクリームもお店オリジナルでとてもおいしいですよ!
極上の味噌汁の為のお味噌探し残りは2つ。ここから先は、2手に分かれて集めていきましょう!ローズちゃんと料理人の坂田さんが向かったのは、明治五年から続く蔵元の金光味噌。有機無農薬大豆を使い伝統の製法も守り続けているこだわり満載の味噌蔵。そんな金光味噌オススメの、お米の甘みが際立っている白みそを購入。一方そのころ、柴田は最後の1個、赤みそを探していました。向かったのは頑固おやじの府中味噌の愛称で親しまれる、本家中村屋。味噌造りは作品作りという理念で心を込めた味噌造りをされています。社長のとっておきの味噌なども試食させてもらい、お店自慢の赤みそを購入!
これで、極上の味噌汁を作る味噌が全て揃いました!しかし、味噌だけではおいしい味噌汁は作れません。大事な具材選びのため、スーパーにむかい、社長おススメのネブカネギと地元産のお豆腐そして油揚げを購入。陽気な社長のご厚意で、味噌汁には使えませんが、ちょっと珍しいサラダ白菜も頂きました。これで食材もそろい、調理開始です!
調理場所は料理人坂田さんのお店でなんと文化財として登録されている建物。味噌汁を作るにはピッタリの場所です!三社の違う種類の味噌を合わせることで甘味や塩気、旨味など補い合い、おいしい合わせ味噌に仕上がるんだそうです。それではダシとりから。エグみが出てしまわないよう、昆布とイリコは沸騰する前に鍋からとり出します。具材を入れ、次に味噌を入れるときは必ず火をとめます。これだけでできあがりの香りが格段にあがるそうですよ。
そして柴田が先ほどお邪魔した中村屋で見つけた、社長のオススメ黒味噌でも、味噌汁を作ってみました。ということで、三社の合わせ味噌の味噌汁と黒味噌の味噌汁ができあがりました!できたて味噌汁をいただきましょう!ローズちゃんは念願の味噌汁を目の前にウキウキ!香りを楽しみながら大事に味わいます。そこへ坂田さんがサプライズ!合わせ味噌の味噌汁にはバターを、黒味噌の味噌汁には山椒をいれて。これで味も変わり、また違った味噌汁を味わうことができました。ローズちゃんも、おいしいよー!とテンションがあがっていました。日本ならではの味にすっかりハマってしまったローズちゃん。なんと後日、自宅でもチャレンジして、再び美味しい味噌汁を楽しんだそうです!アメリカでも是非作ってみて下さいね。