#85 アメリカ男性 和菓子の職人技を修行
今回の行きたがリーノさんはアメリカ出身のカールワーソップさん。全米トップテンに入るほどの人口およそ1000万人が暮らす大都市からやって来たカールさんは日本のゲームや言語に興味をもって9年前に留学生として初来日されました。そんなカールさんは、日本の和菓子が大好きで、自分でも作って日本の職人技を勉強したい!と行きたがリーノ号に乗って来てくれました。
まず向かった場所は、畑。予想外の場所について少し不思議な様子のカールさんと柴田ですが、畑で仕事中の農家さんに声をかけてみることに。すると、和菓子と縁の深いある物が畑にあるということで、畑を掘らせてもらいました。なんと出てきたのは、つくね芋。このイモから和菓子の定番商品、上用饅頭が作られているとのこと!本当にイモから饅頭が出来ているのか実際に作って確かめたい!というカールさんにつくね芋と同様に、和菓子の材料になるという立派な自然薯も分けてくれました。
そして材料のイモをもって協力してくれそうな広島市西区にある和菓子屋「道楽屋」さんのもとへ!やる気満々のカールさんが和菓子修行に突入です。指導してくれるのは店主で和菓子一筋58年の島田さん。イモを洗い、アク抜きをしてすりおろします。そこに、イモに対して4倍の量の砂糖を入れて、上新粉で固さを調整して生地にしていきます。そしてここからが職人技!木のヘラと、指先を駆使して生地に餡子を包んでいくのですが、これが至難の業。もちろん真剣に挑戦するカールさんですが、うまく指が言う事を聞いてくれません。餡子が生地からはみだしたり、店主の島田さんが作ったお饅頭とは形が少しいますが、初めてにしては上出来!蒸しあがったお饅頭を早速いただきました。カールさん初めての手作りお饅頭。美味しさと、作る事の難しさと楽しさを学びました。
饅頭作りに火がついたカールさんもっとたくさん和菓子が作ってみたいということで、次に向かった場所は二重焼きのお店で、餡子づくりの老舗「いわた屋」さん。おいしい二重焼きをいただきました。こちらでは社長の岩田さんがカールさんの為に「いわた屋」さんの餡子を使って作られている和菓子屋さんを案内してくれました。
ここで、難易度が違う3つの和菓子作りに挑戦!まずはお団子からです。焼いたお団子に、餡子をたっぷり塗っていく地味に難しい作業でした。続いてはおはぎ。先生のお手本を見ながら丁寧に作業していきます。餡子の和菓子修行もいよいよ大詰め。3つ目はいちご大福。豆を混ぜたお餅の生地に餡子とイチゴを乗せるレベルの高い技です。先生方に教えていただきながら、カールさんは3種類の和菓子作りを体験することができました。そして最後には待ちに待った試食!カールさんひとつずつ味わって食べていました。
イモの収穫から始まった今回の和菓子修行。職人の手仕事と美味しい和菓子に感動したカールさんでした。