行きたがリーノ IKITAGARINO

毎週土曜日よる6時30分~

過去の放送内容2016.02.13 OA

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#86 おいしいみかんの見分け方

今回の行きたがリーノさんは、カナダ出身のラピアさん。ぶどうの美味しさに魅了され、現在奥様と世羅町でぶどう農園「ラピアビンヤード」を経営されていて、とにかく日本の果物が大好きなんです。

そんなラピアさんが今回やってきたのは呉市の大崎下島。みかんの産地として知られるこの島は、冬には島全体がみかん色でいっぱいになる事から黄金の島とも呼ばれています。なんとカナダでは日本のみかんが大人気で、クリスマスにはみかんを食べる習慣があるほどだそうです。ラピアさんと柴田が町のみかん屋さんを探していると、山清青果という建物を発見。ここは県内有数のみかん業者で、広島のブランドみかんの大長みかんを年間3000t生産されているお店なんです。ジュースの試飲やみかんの試食を楽しんでいると、須賀社長がいらっしゃいました。現在81歳、みかん農船の中で生まれ、みかんと人生を共にしたみかん仙人です。さっそくおいしいみかんの見分け方を教えてくれました。おいしいみかんとは、ビリビリみかんと呼び、みかんのお尻にビリビリとしたしわがあるものをいうそうです。実際食べてみるととてもおいしく、味の違いがよくわかります。仙人によると、みかんは雨が降らないと木の水分が足らなくなり、実から水分が吸い取られていくとき、みかんがギュッと凝縮され、甘さ際立つみかんになるんだそうです。ですが、ビリビリみかんができるのは一本の木に何個かだけ。見つけたら食べてみてくださいね!その後、実際になっている木からビリビリみかんを探しに畑へ行き、ラピアさんも仙人に教えてもらいながらおいしいみかん探しのお勉強をしました。するとみかん仙人、ラピアさんに見せたいものがあるとある所へ。着いた場所とは大きな倉庫で、できた当時は西日本最大級の設備だったんだとか。中に冷蔵庫があるとのことでな案内してもらいました。冷蔵庫は全部で6つ。総面積はなんと3000平方メートル、およそ5000tもの柑橘類を貯蔵できるんです。みかん仙人は、段ボールにみかんと新聞紙をはさみながらいれていく、家庭でできるみかんの保存方法を教えてくれました。何でも知っているみかん仙人は、生活で使える裏技も伝授。使うのは食べ終わった後の皮。それをみかんの入っているネットに入れて使うと消臭効果があり、靴に入れると爽やかな香りに!ちなみに乾かしたみかんの皮は陳皮と呼ばれ、漢方の一つとして古来よりカゼ薬などに使われていたんですって。お風呂に皮を入れると美肌効果が期待できたり、皮は油性のマジックに強く、皮でこするだけで油性マジックの文字を消すことができたり、お掃除にも最適なんです!

おいしく食べたあとは、皮を使って簡単にこんなにも役立つ裏ワザがあったなんて驚きですよね。みかんをまるごと勉強できて満足のラピアさんでした。