#87 イラン人女性 日本のじゃがいもを学ぶ
今回の行きたがリーノさんはイラン出身のアイスダちゃん。現在、広島女学院大学に留学生として通っています。中東にあるイランは、高価なペルシャじゅうたんが有名で、その最高価格は33億円!そのほかに、イラン発祥のピスタチオも有名ですよね。出会ってすぐにたくさんの情報を教えてくれたアイスダちゃんは、食べることが大好きな女の子なんです。
今回行きたがリーノ号が向かったのは東広島市の安芸津町にある、町の産直市。安芸津と言えばじゃがいも、と言う事でこの日もたくさんのじゃがいもが店内に並んでいました。そう、今回アイスダちゃんにはじゃがいもをまるごと学んでもらいました。ということで早速、店長の花岡さんに、まる赤じゃがいもを特別に食べさせてもらいました。ホクホクでおいしーい!と大絶賛のアイスダちゃんに、ミルクベースのアイスにじゃがいもを練り込んだごじゃがいものジェラートまでだしていただきました。そしてじゃがいもに興味がでてきたアイスダちゃんは、じゃがいも畑のある赤崎地区へ移動。
海辺にある丘の上に畑がありました。散策しているとジャガイモ農家さんを発見。その方は有田園芸農場の有田さんで、じゃがいも掘りの作業を教えてくれました。慣れない土の上を、重たい機械を押しながら進みます。掘ったじゃがいもを踏まないように気を使いながらの作業はとても大変です。そしてクワで掘る貴重な体験もさせていただけました。アイスダちゃんは、じゃがいもに適した赤土と、瀬戸内の温暖な気候により、甘味の強いじゃがいもが育つことも勉強しました。
じゃがいもはビタミンCが豊富でフランスでは「大地のリンゴ」と呼ばれています。イランでじゃがいもは「スィブザミニー」。これは、直訳すると「土のリンゴ」と言うんだそうです。そんな話もしながら、有田さんのお手伝いをさせてもらい、なんと収穫したじゃがいもをたき火で焼く、有田さんとっておきのじゃがいももいただきました。
赤土じゃがいもをもっとおいしく食べたい!というアイスダちゃん。有田さんに聞いてみると近くにある農家レストランを教えてくださいました。古民家を改装し、懐かしい雰囲気の中で野菜たっぷりの自然食を楽しめる農家レストラン西野です。毎年赤土じゃがいもの新レシピを考えるじゃがいも料理のエキスパートなんです。ここからはプロの皆さんにアレンジレシピをご紹介していただきました。珍しい機械を使って、いも自体をパスタのようにした、じゃがいもパスタペペロンチーノや、お肉を一切使わないじゃがいものハンバーグなどたくさんの料理を教えてくださいました。
試食では、いろんな料理に変身したことに驚きながら、どれもおいしい!ととても幸せそうなアイスダちゃんでした。今回はじゃがいもを丸ごと勉強できました。