#91 ケニア人男性 友達作りたがリーノ(2)
前回に引き続き、今回の行きたがリーノさんはサムエルさん。ケニアからやって来たサムエルさんは日本人の奥様と可愛い一人息子サワディくんと仲良く暮らしています。家族のような友達をもっともっと増やしたい!そんな思いで前回からご縁の国・島根を訪問!そこで前回、個性豊かな皆さんとお友達になったサムエルさんですが、今回は島根で1300年の歴史を今に伝える友達に出会いたい!とのこと。
そこでやって来たのは島根県西部石見エリア。歴史的な町並が残る世界遺産・石見銀山や、伝統芸能・石見神楽など見どころ満載です。
最初に向かったのは和紙の歴史が学べる「石州和紙会館」。この地方に伝わる、和紙で作られたオロチが歓迎してくれました。和紙作りには欠かせない綺麗な水と豊富な原料があったことからこの地方では和紙作りが盛んに行われてきました。見せて頂いたのは今から400年ほど前の古文書。石州和紙が丈夫だからこそ今でもキレイに残っています。和紙の魅力に触れたサムエルさんは、どんな風に作られているか知りたくなったようなので、いざ体験!和紙の原料となる楮(こうぞ)という木の皮の部分を煮て柔らかくするところからやります。最後に鉄板に和紙を貼り付けて乾かすと、手作り和紙の完成です!出来上がった和紙は、このまま持ち帰りもできますが、自分の好きな写真をプリントしてもらうこともできるんです。サムエルさんに、家族の写真入り和紙をサプライズでプレゼント!「和紙にワシの家族が!」と喜んでいました。
そしてサムエルさんは温泉の有名な場所を教えてもらい、行きたがリーノ号は早速島根県江津市へ!やって来たのは昭和レトロな雰囲気漂う山間の小さな温泉郷「有福温泉」。まずは観光案内所を訪問。ここで美肌の佐々木さんに温泉街を案内してもらうことにしました。循環を繰り返し湧き出る有福温泉は、ミネラルもたっぷりでお肌もツルツルになるんだとか。そんな神秘のお湯は、旅館に泊まらなくても楽しむことができるんです。それが街に3カ所ある外湯。地元に方にも愛される大衆浴場です。温泉も気になりますが、まずは街を散策!するとここで佐々木さんがすぐ目の前にある素敵なカフェに案内してくれました。オススメメニューは、豚肉を使った、「オロチ丼」という丼ぶり。実はこれ、石見地方で食べることができる名物グルメ「神楽めし」の1つなんです!地元の特産品を使った町おこしグルメ「神楽めし」は、47のお店で提供されお店ごとにタイプも様々。マアジやノドグロなどの魚介が味わえる「えびす丼」に、うずめ飯など石見の郷土料理をアレンジした「大黒めし」。 そして、石見和牛やブランド豚を使った丼メニュー「オロチ丼」。中でも有福カフェのオロチ丼はインパクト大!炭火で焙煎したオリジナルコーヒーでおよそ2時間煮込むことで豚肉がより柔らかく仕上がるんだそうです。サムエルさん、美味しそうにいただいてました。お店自慢の温泉水を使った炭火珈琲も飲んで、のんびり。
佐々木さんとカフェの店長さんとお友達になったところでサムエルさん、お待ちかねの温泉入浴タイム!というわけで緊急企画!「サムエルさんの温泉入りたがリーノ!」温泉街にある大衆浴場を時間制限で入浴してもらいました。柴田と走って巡った温泉は「御前湯」「やよい湯」「さつき湯」の3つ。大好きな温泉に入れて大満足の様子でした。
初めての島根で歴史に触れながら、たくさんの友達を作ることができました!