行きたがリーノ IKITAGARINO

毎週土曜日よる6時30分~

過去の放送内容2016.03.26 OA

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#92 ロシア人 小学校を学ぶ

今回の行きたがリーノさんはロシア出身のエレナさん。エレナさんの育ったヴォロネジ州は広島県のおよそ6倍の広さで広島と同じように川が多いんです。
そんなエレナさんには愛する息子、現在6歳のファビオくんがいます。春から日本の小学校に入学ということで、日本の小学校の様子が気になるエレナさん。
ということでエレナさんの願いを叶えるべく、行きたがリーノ号が向かったのは広島県北部の安芸高田市にある児童数60名の小さな山の学校『郷野小学校』。まずは職員室に向かい先生方にご挨拶をし、校長先生に今回の趣旨を説明。なんと取材のお願いを引き受けてくださいました。さっそくエレナさんも制服に着替え、一日、郷野小学校に入学です。
エレナさんの初授業1時間目は1年生と学ぶ国語。たぬきの糸車という昔話を音読したり、また意見を発表したりする授業です。声に出して読む音読は、脳の「認識」と「表現」の機能を同時に行うので黙読よりも脳が活性化するんですよ。子供たちにも助けてもらいながら国語の授業無事終了。
続いての2時間目は6年生と体育でなわとび。エレナさんも制服姿から体操服にチェンジ!なわとびが体育として伝わったのは明治11年。体操伝習所、現在の筑波大学がドイツから輸入した体操器具の一つだったんだとか。エレナさんはやったことのないあやとびに挑戦し、さらに6年生全員で跳ぶ大縄跳びにも挑戦しました。みんなで一緒に体を動かす楽しさを改めて感じたようです。
続いて3時間目は校内見学。校内を散策し、図書館やパソコンルーム、習字道具などに触れました。そうこうするうちにもうお昼。子供たちの楽しみ、給食の時間ですね!当番さんが一斉に給食の準備に取り掛かります。郷野小学校では児童全員が同じ部屋で給食を食べるんです。エレナさんも子供たちに教えてもらいながら準備のお手伝い。ちなみに日本で初めての学校給食は明治22年、今から127年も前に山形県の学校で創立者のお坊さんが貧しい生徒におにぎり、焼き魚、漬け物を出したのが始まりなんだとか。エレナさん、初めての給食の味に感動しながら子供たちのかわいい笑顔と楽しい時間を過ごすことができました。
給食の後は、お掃除の時間。みんなで木造校舎をキレイにします。窓を拭いたりほうきで掃いたり、と懐かしい学校掃除ですが郷野小学校で一番の特徴は65mもある廊下の雑巾がけ。ここで使うのはぬか雑巾。
雑巾の中にヌカが入っていてヌカから出る油分が木材を保護してくれるんですって。
掃除も終わり、4時間目は4年生と学ぶ理科。水を熱する授業です。実験、予想の発表、実験のまとめをし、子どもたちも盛り上がる授業です。
最後は特別授業。エレナさんは、子供たちにロシアを教えてあげました。たくさんの質問にエレナさんは真剣に優しく答えます。子どもたちも、エレナさんと出会い、ロシアの文化に触れることができ、エレナさんにとっても貴重な時間となりました。
最後にエレナさんは「しっかり勉強しなさいよ」とファビオくんにメッセージを残し、今回の小学校一日入学を終えました。