#93 呉市で『食べたがリーノ』
今回の行きたがリーノさんはナイジェリア出身のジョン・エゼオンさん。西アフリカにあるナイジェリアはアフリカで人口が最も多い国です。
日本が大好きなジョンさん、今回は人気企画『うまいもん食べたがリーノ』に挑戦!制限時間6時間以内で地元のみなさんにたくさんのおいしいものを教えて頂きます。
その、うまいもん探しの舞台となるのはかつて軍港として栄えた呉市。今も海軍の町で有名な広島有数の都市です。呉駅からスタートし、まずは地元の皆さんに話を聞きながら調査です。ジョンさんの希望は肉料理。見つけることはできるのか。するとバスを待っていたお母さんが教えてくれたのが、変わったカツ丼のあるお店。ということで、早速行きたがリーノ号は呉市の中通(なかどおり)へ。変わったカツ丼とは、呉市で人気の洋食屋『いせ屋』さんにありました。ジョンさんと柴田に出していただいたのは揚げたての牛肉のビーフカツに、卵でとじずにソースをかけた洋風カツ丼!どんぶりではなく、お皿に盛りつけてあります。ジョンさん大好物のお肉がのっている『いせ屋特製カツ丼』。ジョンさん大事そうに味わいました。お客さんからのリクエストでビーフカツとハヤシライスを一つにしたのが始まりなんだそうです。さらにもう一品、戦艦で食べられていたレシピを再現した肉じゃがもいただきました。この肉じゃがは味付けが醤油と砂糖のみ。水は一切入れず、じゃがいもや玉ねぎの水分だけで煮込んでできあがり。簡単なので家庭でもぜひお試しを!
食べたがリーノファイルナンバーワン&ツーは『田舎洋食いせ屋』のカツ丼と肉じゃが。95年も愛され続けている老舗洋食の味を楽しむことができました。
海軍さんの味に触れた二人。他にも海軍さんが大好きだったものを今も作り続けるお店があると聞き、行ってみることに。ですが、途中でちょっと寄り道。メロンパンを食べたことのないジョンさんは、パン屋さんでメロンパンを購入し、試食。しっとりとした生地にたっぷり入ったクリームが特徴の昭和11年から変わらぬ味で呉市の皆さんに愛されてきています。食べたがリーノファイルナンバースリー、メロンパン!
残りが3時間半になりました。二人は海軍さんの大好きなものを求めて中元本店へ。そこには、大正14年、90年前の創業当時から作られ続けているラムネがありました。呉の皆さんにとってのソウルドリンクです。実は、戦艦大和の中でも作られていて海軍さんの楽しみの一つだったラムネなんです。そしてなんと、そのレシピを渡していたのが中元本店です。同じ味を今、私たちも味わえるなんてステキなことですね。二人がお邪魔したときは工場ではラムネの肝となるシロップを仕込み中。お手伝いをさせていただきました。
そして、できたてのラムネもいただいちゃいましたよ。ラムネの飲み方を知らないジョンさん、柴田からビー玉を瓶の溝にいれて飲むことを教えてもらいました。食べたがリーノファイルナンバーフォーは、中元本店の呉大和ラムネ。スッキリした酸味がこだわりのこのラムネを飲めば、子供のころの記憶が甦るかもしれないですよ!中元本店の社長から本通りならお店がいっぱいという情報を得て移動。7年前にオープンしたたこ焼き屋コロスケで、あっつあつのネギたこ焼きを食べました。おいしいと人気で、呉以外からも食べにくるお客さんも多いんだとか。食べたがリーノファイルナンバーファイブ、コロスケのネギたこ。中はとろっとろ、柔らかタコの食感がたまりません!日も落ち、残り時間も36分。二人は呉名物の屋台へ。蔵本通り沿いに午後7時ごろから立ち並ぶ、屋台通りです。たくさんあるのですが、今回二人が立ち寄ったのは、たんや華智さん。こちらの一押しは、店先に大きく書かれているテールラーメン。いただいたジョンさん、ナイジェリアにはない!とおいしさにビックリしていました。
食べたがリーノ企画、ここで時間切れ。ということで今回は全部で6品、海軍の町、呉市でうまいもんにたくさん出会うことができ、大満足のジョンさんでした。