#118 カナダ人 親子で田舎体験!
今回の行きたがリーノさんはカナダ人のベンジャミンさんと子供のえいしくんとりおなちゃん。ロッキー山脈など、自然が多い印象のカナダですが、ベンジャミンさんが育ったのは、最大の都市トロントという地域。シティボーイなんです。そんなベンジャミンさん、親子で田舎暮らし体験をしたい!と2人のかわいい子どもを連れてやってきました。
その舞台となったのは広島県安芸太田町。名勝・三段峡など秋の紅葉が有名な、自然豊かな地域です。
ベンジャミンさんの願いを叶えるため、一泊体験を受け入れてくれるご家庭のもとへ。山に囲まれて自然たっぷりの横畠さん宅です。昔ながらの生活を続ける日本の古き良き一軒家。挨拶をすませ、まずは家の周りで秋の食材探し!裏庭の畑で大きな秋ナスを見つけ、子どもたちも大満足。その後も、イチジクや栗の収穫を楽しみました。ベンジャミンさんも子どもたちも、初めての収穫体験です。あっという間にお昼になり、おばあちゃんがごはんを作ってくれました。収穫したばかりのナスのお漬物や、大根の葉っぱを刻んで混ぜ込んだご飯などおいしいお昼ごはんをいただきました。家の裏では、おじいちゃんがお仕事をしているそうで、見に行ってみることに。お仕事の内容は、木を加工して調理道具のお玉を作ること。横畠さんの作るお玉は、戸河内刳物といい、江戸時代から続く伝統工芸なんです。宮島のしゃもじなど、宮島細工を作る職人がこの地に移り住み、伝わった戸河内刳物。昔は数十軒あった工房も、今は横畠工芸のみ。たった一軒で広島の伝統を受け継いでいます。ベンジャミンさんも200年前から伝わる日本の工芸に触れてみました。ベンジャミンさんのお仕事は自身でもアパレルブランドを持つほどのデザイナー。職人への関心が高いようです。ベンジャミンさんがお玉作りを体験中、子どもたちはというと、おばあちゃんと団子作り。この地域に昔から伝わる芝団子。餡子入りの餅を葉っぱで包んだおやつです。上手に丸めて蒸して、できあがったらパパとおじいちゃんのもとへ持っていきます。二人が頑張って作ったお団子、おじいちゃんもパパも喜んで食べてくれました。ですが、おじいちゃんに渡したお団子は、餡子なし!子どもたちは、餡子を入れないスペシャル白餅を作ってくれていたのです。どんだけ食べてもわしのは餡子がでてこんの~?と笑いの絶えない時間が過ぎていきます。そして、お風呂を沸かすためのまき割り、釜戸ごは飯も自分たちで体験!おばあちゃんが作ってくれた晩ごはんも、みんなで仲良く楽しくいただきました。午前中に採った栗も子どもたちに大好評!初めてのイチジクも「イチゴみたい」とおいしそうに食べていました。夜、子供たちは今日の出来事をおえかきに。お世話になったおじいちゃん、おばあちゃんを上手に描いてくれました。朝から野山を駆け回り、いろいろなことを体験した二人は、すぐにぐっすり。翌朝、お別れの時が来ました。子どもたち二人は夜に描いた絵をおじいちゃんおばあちゃんにプレゼント。大変喜んでくれました。そして実はおじいちゃん、ベンジャミンさんが作ったお玉を使えるように微調整してくれていたんです。これにはベンジャミンさんもびっくり。言葉がでないくらい、その優しさと、喜びに溢れていました。
二日間で体験した田舎の生活。自然で生活する楽しさと感謝の気持ちを親子で改めて感じることができました。