#131 世界遺産で日本語を学ぶ
今回の行きたがリーノさんは、先週に引き続きカンボジア出身のソパンナさん。現在日本語を猛勉強中。そんなソパンナさんに旅行感覚で、楽しみながら日本語を実践してもらおうと向かったのは島根県大田市。世界遺産の石見銀山のある島根県大田市。戦国時代から日本有数の銀産出地だった石見銀山は今年世界遺産登録10周年。様々なものが当時のまま残っており、龍源寺間歩は一般公開されている坑道。銀を堀った痕跡を間近で見ることができます。そんな石見銀山のことが全て分かるのが石見銀山世界遺産センター。ソパンナさんは石見銀山の事が知りたくて、日本語で聞き込みをします。ここで興味を持ったのが、銀塊。産出された銀は加工されお金として使われてきたんです。そして世界遺産センターでは銀を貨幣へ加工する体験ができ、早速ソパンナさんもよってみました。作り方は丁寧に教えてもらえますが、すぐに固まってしまう銀はスピードが必要で結構難しいんです。銀の勉強ができたところで、次に行くオススメを聞いてみると、当時の街並みが今も残る地域あるそうなので行ってみることに。
移動して向かったのは、大田市の大森地区。ここは銀の産出によって潤った、武家や商人たちが暮らしていた町でした。昔ながらの日本の風景が味わえます。ソパンナさんにはこの地域でできる体験をしてもらうため、聞き込みをして探してもらいました。それをソパンナさん一人でチャレンジです。柴田さんもいなくて不安なソパンナさんでしたが、訪ねた店員さんも、ガイドさんも皆さん良い方ばかりで安心。着物着付け体験ができるということで施設にも無事たどり着くことができました。初めての着物はすごくよく似合っていてソパンナさんも大満足。そのまま街並みを散策することできますよ。待ってくれていた柴田さんと合流し、二人は江戸時代から続く老舗をお邪魔しました。小麦粉に黒糖をつけて焼いた、げたのはというお菓子をいただきましたよ。
続いて二人は温泉地、温泉津町へ。鉱山地、銀山街道とともに世界遺産になっている温泉津温泉。地震によって湧き出たと言われる薬師湯は、専門家にも最高評価を与えられている温泉の成分が代謝を活発にします。温泉を楽しんだ後は、薬師湯のお隣にあるカフェへ。大正時代に建てられていた薬師湯を改装したカフェで人気なのが温泉津の奉行飯。銀山の港を管理していたお奉行が愛したもので出汁の風味溢れるご飯と温泉のお湯で蒸した野菜が絶品です。2人も歴史に触れながら美味しい温かい料理を楽しみました。
日本語を学びながら、ゆっくりと過ごすことができてよかったですね。