2001年9月度 TSS番組審議会報告
とき:2001年9月11日(火)11時から
ところ:テレビ新広島会議室
議題
- 10月改編について
- TSS報道特別番組「翼をください 核実験場から来た2人の少女」 について
議事に先立ち事務局からBRO、青少年委員会の動向、7、8月のTSSの視聴者対応状況などを報告した。
(1)取締役編成制作局長田井仲生からTSS10月番組改編の基本方針と概要について説明、
字幕放送が2番組増えることなどを報告した。
(2)報道特別番組「翼をください 核実験場から来た2人の少女」
自社制作・全国25局ネット
平成13年8月6日(月)9時55分~10時50分 放送
- 日本の同世代の少女と比べながら見たが、1年間の成長の姿がよくわかった。
- 原爆を知らない世代が報道しなければならない、広島のメッセージがなかなか 世界に伝わらない、といった「閉塞状況」を打破しようと言う意図が感じとれた。
- セミパラについて知らない人にもよくわかり、少女達の葛藤もうまく伝わっていた。制作者に敬意を表したい。
- 「原爆番組」は広島の犠牲者ばかりを強調しがちだが、この番組はセミパラに 世界に核兵器の被害者がいるのだということを取り上げた点で評価できる。
- 2人がなぜ、どういういきさつで、何をしに広島に来たのかなど疑問が残った。
- 1年間ともに過ごした日本の女子高生にも変化があったのではないか。それも見たかった。
- セミパラ現地の部分では少女達の目ばかりでなく、国の現状など客観的な視点
大人の目での取材が欲しかった。
などの意見がでた。
制作をした報道部の坂本ひろえ記者は「現在被爆者、広島市当局にとって被爆体験の継承が最も重要な課題になっており、若い世代を取り上げ、海外での核被害というこれまでとは違った視点でのアプローチを考えた。」と企画意図を述べた。
出席者は以下のとおり
岸田俊輔(委員長)、上野淳次(副委員長)、福島光宏、末長昌子、原口倫子、村上栄一、元廣和弘