2009年5月度 TSS番組審議会報告
とき:2009年5月29日(金)午前11時
ところ:TSS本社会議室
報告事項
審議に先立ち、事務局より『民放連放送基準解説書』の改訂ポイント、BPO(放送倫理・番組向上機構)の活動状況、TSS4月度視聴者対応状況についての報告が行われた。
審議
第18回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品『ありがとう!っていっぱい言わせて』(5月23日10時45分放送)
- エピソードが多過ぎる
- 取材する側の心遣いが感じられた
- 時系列と登場人物の整理ができていない
- 父親に関する情報が不足していたのでは
- 少女のエピソードは重過ぎて正視できない場面もあった
- ドキュメンタリー番組とは何なのかを改めて考えさせられた
- 医師や他の患者など医療の現場を見せるのも一つの方法
- 感謝の気持ちを子どもに教えるという親世代の責任も感じた
- 切ない番組内容だが、献血の啓蒙という点では効果があったのでは
- 献血の絶対量が不足している実態に、もっと触れても良かったのでは
- 献血や輸血に関するアンケート結果を紹介したのに、その後のフォローができていない
- 番組最後の字幕メッセージは、ナレーション付きであった方が訴求力があったのでは
などのコメントが寄せられた。
これらの意見を受けて、報道部の林田英明ディレクターは、
- 同様の病気(小児急性骨髄性白血病)と闘っている神戸市の親子のブログを見たのがきっかけ
- 今回は、全国的に関心を集めているテーマなので、やりがいがあった
- 取材対象となった家族は、辛い現状にも関わらず、ある明るさを伴って接してくれた。その辺りをカメラマンの目線で描くのも良かったかもしれない
- 献血不足の原因が若い世代の献血離れなのは明らかだが、これをあからさまに言うのではなく、視聴者に感じ取ってもらいたかった
- 番組を通して人と人とのつながりの大切さを伝えられればと思った
などと発言し、活発な意見交換が行われた。
- <出席委員>
- 大野徹副委員長・山田知子委員・中嶋健明委員・徳永修委員・大野主税委員(順不同)