10月22日放送 広報担当Kのレポート
試作品第1号と初対面!
火吹き棒開発プロジェクト始動!ということで、西村さんがやってきたのは今回共同開発する廿日市市のイワタ木工。岩田社長に出迎えられ、まずは世界的に高い技術を誇るけん玉の工場見学をすることに。さらに、自身もキャンプ好きという社長の手作り道具の数々を見せてもらい、二人は早くも意気投合!
そしていよいよ本題に。事前に西村さんから出た「木製の火吹き棒」というアイデアをもとに作った試作品がすでに出来ているということで、ドキドキのご対面…!けん玉をモチーフにした、社長の遊び心溢れるデザインに、西村さんも「何これ!うわぁかっこいい…!」と目を輝かせます。
すべて木製ということで当初心配していた、火に当たる先端部分は、耐熱・耐水の塗料を使っているので大丈夫とのこと。念願の木製火吹き棒を目の前にした西村さん、「木で作られた道具が好き。あたたかみも感じられて、使っていく中で味が出るじゃないですか」と“木製”へのこだわりを改めて語ります。
実際に使ってみて、さらにブラッシュアップ
イワタ木工の敷地でキャンプの許可を得た西村さんは、さっそく試作品を試し吹き。
「先端はやっぱりシュッとしてたほうがかっこいいかなぁ」「持ち手つけてみる?」など、ベストな形状を模索しながらも、「もう愛着わいてきた」と嬉しそうな表情。
「他にはないオールウッド(木製)の火吹き棒にこだわり、シンプルにいきたい」という西村さんの意見をうけ、社長も「イメージ固まってきました!」とさらにブラッシュアップした試作品を作っていただけることに。引き続き“ながら見”でチェックを!
11月19日放送 広報担当Kのレポート
“吹きやすい”が一番!
イワタ木工での最終打ち合わせでは、西村さんの要望をまとめながら、岩田社長が実際にパソコンで図面を作成していくことに。
試作品や他の火吹き棒を比べながら、「“吹きやすい”が一番。吹いて使う道具ですから」と、吹き口の直径サイズや穴の大きさなど、各部品についてミリ単位で細かくオーダー。さらに、火を吹くときに持ちやすいグリップ(取手)を付けるというアイデアも加わります。
1時間以上にわたる綿密な打ち合わせを終え、完成した図面を見て「イメージ通り。完成が待ち遠しいですね」と目を輝かせる西村さんでした。
正直…むちゃくちゃ大変!?
手間ひまかかる“ありそうでなかった”火吹き棒
後日、番組スタッフが岩田社長を訪ねると、図面をもとに部品を試作している真っ最中。
新たに加わったグリップの形状が複雑なため、磨く作業を“ろくろ”ではなく手作業で行わなければならず、岩田社長も思わず「むちゃくちゃ大変なんですよ」と本音をポロリ。「でもこのデザインってありそうでなかった。どこにも無いデザインなのでかっこいいと思います」と、黙々と作業を続けてくださいました。ありがとうございますっ!
12月10日放送 広報担当Kのレポート
プロジェクトに新たな仲間が登場!
実は、絶賛製作中の火吹き棒が、持ち運びしやすいよう組み立て式になったため、それを収納するオリジナルケースも作りたい!ということで、以前番組でお邪魔した福山市のエプロン工房・松川繊維さんへ製作を依頼。
今回はその試作品が出来上がったと聞き、西村さんとスタッフでトツゲキしてきました!
番組カラーでもある“からし色”の試作ケースを見るなり、「いいですね!僕の好きな色」と好感触の西村さん。まず気になるのはサイズ感…ということで、火吹き棒を想定した木の棒を使って、サイズ感を確認してみることに。すると、スッと入って、だけど逆さまにしても落ちないという絶妙なホールド感!さらに、実際に木を入れた状態で、くるくる巻いてみてサイズ感や使用感を念入りにチェックします。
キャンプ中も活躍する2WAY仕様
そしてこの収納ケースには、もう一つの使い方が。
キャンプ中は、ケースを吊るしてペグやカトラリー、スマホなどを入れられる小物ケースに変身。火の粉がかかっても燃えにくい厚手の生地を使用しているため、こちらも火吹き棒同様、“育て甲斐のあるギア”となりそうです!
チェックを終えた西村さんも、「どこをとっても完璧で、変更するところがほぼ無いです!」と大絶賛!火吹き棒開発プロジェクト、いよいよ完成間近ですっ!
12月24日放送 広報担当Kのレポート
いよいよ完成!職人技の仕上げ作業を見学
いよいよ火吹き棒が完成したという連絡を受け、西村さんは再びイワタ木工へ!開発スタートからかれこれ3ヶ月。無謀にも思えた、西村さんの「オールウッド製の火吹き棒」というアイデアは実現できたのでしょうか?
完成品を手にする前に、特別に仕上げ作業を見学させていただくことに。まずはパーツの研磨作業から。「アーチ部分の滑らかさは人の手が絶対に必要」という岩田社長の言葉通り、西村さんが触ってみると「赤ちゃんのほっぺたみたい!」と、思わず頬ずり。桜の木を使っているため肌触りが優しく、「持っていてもやわらかさが感じられるので、やっぱり木はいいですね」と岩田社長も大きく頷きます。
研磨した後は宮島産のミツロウ(蜜蝋)を塗る作業へ。なんと、こちらの作業も手作業!ミツロウを塗ることで、木の色が一気に濃くなり、使っていくうちに段々と色が変わる経年変化を楽しめる仕様になります。
最後は、番組タイトル『西村キャンプ場』の刻印作業。レーザーの機械であっという間に細かい部分まで再現されていて、西村さんも「最高のものが仕上がりました」と大満足です!
出来立てホヤホヤの火吹き棒を使ってみる!
出来立ての火吹き棒を眺めながら、「オールウッドの火吹き棒は見たことないですからね」とうっとりする西村さん。実際に吹いてみると、「吹くところと空気が出るところの中の太さが違うから、より空気が圧縮されてひと吹きで長く吹けるようになってる」と吹きやすさをしみじみ実感。オールウッド製で先端の部品には難燃塗料が塗ってあるとはいえ、長持ちさせるために火から離して使えるよう工夫されています。「さっそく持って帰ります」と早くも愛着が湧いた様子の西村さん。これからどんなふうに育っていくのか楽しみですっ!