株式会社 やまみ(広島県)
今回のそ~だったのかンパニーは、日本の食卓に欠かせない、豆腐をつくる広島県の「やまみ」が登場!少量生産が主流の豆腐業界において、1982年いち早く機械を導入し、大量生産を実現。スーパーからの大量発注にも安定的に応えられる強みで躍進を遂げている。八嶋は「1日に40万パック、どうやってつくっているのか気になる!」と興味津々。知られざる豆腐の大量生産、その巨大工場の裏側に迫ります。カンパニーが大量生産に踏み切った背景には、新規参入の豆腐メーカーだからこその苦悩があった!それは一体?そして、大量生産だからこそ難しい、業務に密着。その難しさとは?さらに、カンパニーの大量生産のもうひとつの強みを発見!それは、他社がなかなか真似し辛いものだった。デメリットを恐れず、先手を打つ。カンパニーが得意とする超大胆な戦略とは一体?
日本の食卓にはかかせない豆腐を大量生産するカンパニー、やまみ。ところが創業当初は豆腐とは無縁の野菜のパック詰めを行う会社でした。当時専務だった現社長の山名清さんは「これからの時代は自分たちで何かつくらなければならない」と考えていました。そんな矢先、小さな豆腐工場を買い取る話があり、1978年に豆腐業界へ進出。ところが当初はどんなにつくってもほとんど売れませんでした。というのもスーパーなどは既存の取引先を大切にするため新規参入が難しかったのです。そこでカンパニーは既存の取引先に勝つために、低価格で安定供給するしかないと一念発起!1982年に他社に先駆けて、豆腐製造ラインを完全機械化しました。その後、安くて美味しい豆腐が大量に仕入れられることを聞きつけたスーパーは特売のイチオシ商品になると取り引きを行ってくれるようになったのです。現在カンパニーは中国地方だけでなく四国、九州、関西エリアまで進出。日本最大級の豆腐メーカーへと成長したのです。
大量生産を行うやまみにはある強みがあります。それが先手を打つ!ということ。
なんと、新商品の開発の際に大量生産用の機械も同時に開発しているんです。一般的に新商品はテスト的に少量販売し、ヒットすれば機械を導入して大量生産します。しかしカンパニーでは売れるかどうかわからないのに売れると見越して、大量生産用の機械を先につくってしまうのです。以前開発した小分け豆腐も個食化が進むことを見越して、開発!もちろん同時に小分け用の機械も製造しました。すると小分け用の豆腐は時代のニーズにぴったりマッチし、瞬く間に大ヒット!他社が大量生産に乗り出す頃にはすでに「やまみ」の商品が売り場を埋めつくしていました。こうして先手を打った大量生産だからこそシェアを獲得でき、このスピード感がやまみの強みになっているんです。