西山教材 株式会社(広島県)
今回のそ~だったのかンパニーは、子供の頃、誰もが一度は見た事のある学校教材。時代の変化とともに、かつて黒板に向かって使った巨大な三角定規や分度器が驚きの進化を遂げていました。今回は、学校教材を進化させ、子供たちの学びを陰で支える広島県東広島市の西山教材が登場。モノ作りカンパニーの情熱と子供たちの教育への熱い思いに八嶋も驚きの連発!現代の教育教材の種類は教科書から机、跳び箱に至るまでおよそ1万種類。低学年や女性教員でも使いやすくを徹底的に追及したカンパニーは、教材の素材に注目。画期的な商品開発を実現し、黒板に書くために使う、大型の三角定規や分度器の教育教材の生産量は国内トップクラスの生産を誇る。また、モノ作りにこだわるカンパニーのモットーは「注文があれば、まず作ってみる事」古典文化を学ぶため三味線を作って欲しいと依頼がある。しかし、本来の三味線は高価なため木材で作って欲しいという注文。カンパニーは、これまで作ったこともない三味線作りにも挑戦する。また、学生の学びの為には予算を度外視して協力するのもカンパニーのモットー。卒業制作のパーツを作って欲しいという美術専攻の学生の注文が舞い込んでくる。すべての企業に断られ、最後に訪ねてきたという学生依頼に、カンパニーが全面協力。一緒に作品を作りながら、カンパニーの創業者はモノ作りの心構えも教えていく。果たして作品は完成するのか?日本の学びを陰で支えるモノ作りカンパニーの熱い思いと、知られざる学校教材作りのそ~だったのかに迫ります。
全国の小学校で使われているカンパニーのヒット商品。それは黒板で使うものの形や角度を学ぶために欠かせない巨大なコンパスや定規。何か社会のためになるものづくりがしたい!という思いから始めました。昔の学校教材は木製が主流でしたが、女性教諭の増加に伴い、木製の教材は重く使いづらいという意見が。さらにどこの席からでも見えるようにカーブしたスチール製の黒板が登場したことで硬い木製の三角定規は使いにくくなっていました。そこに目をつけたカンパニーは素材を木製から軽くて柔らかい発砲素材、ポリプロピレンにいち早く変えたのです。この素材の重さは木製と比べるとおよそ1/3。今ではカンパニーの売り上げを支えるヒット商品になったのです。
カンパニーから少し離れた場所に新たな取り組みを行うための工場があります。そこにいたのは西山教材創業者、西山紘一さん。
この工場には当時まだ珍しかったレーザー加工機があり、より複雑な教材づくりが可能になりました。しかし、今では教材づくりを現社長の息子さんに任せ、地域の企業と協力して地元の商品を製造することに力を注いでいます。西山教材の名前が教材分野以外にも知られるようになったことで、ある人たちからも仕事の依頼が舞い込んだのです。それが芸術を志す大学生でした。卒業制作の作品づくりに力を貸してほしいと紘一さんの元にやってきたのです。学校教材作りから続く『学びを支える』思いはこれからも変わることはないのです。