株式会社 アイロンクラッド(広島県)
海外の日本食ブームや外国人観光客の増加をきっかけに、今や海外で高まりつつある日本の包丁ブーム。今回登場するのは、広島県福山市の株式会社アイロンクラッド。当初は日本の包丁を海外に販売する卸売りからスタートしたカンパニーですが、販売した包丁を研げる人が少ない事から、社長が独学で研ぎの技術を習得。現在では研ぎの達人として、海外の雑誌にも紹介されるほど。ついには、達人技の研ぎの技術を生かし、自身で包丁を作ってしまいます。その名も「甲鉄」。購入した海外の料理人たちは、その切れ味のよさに驚き、次々とSNSに動画をアップ。話題となった「甲鉄」は、現在では予約から1年待ちの超人気商品となったのです。スタジオでは八嶋が「甲鉄」で野菜を試し切り。その切れ味に思わず大爆笑。そして、包丁のプロが語る、包丁が料理をおいしくする秘密とは?さらにカンパニーは地元企業と連携して、新たな商品を開発。ブランドを立ち上げ海外への進出を目指します。開発に賭ける男たちの思いに八嶋も「仲間に入れて欲しい」と、思わず共感。福山から海外へ!世界を目指す新商品とは一体?今回は、地域の企業と新たな道を切り開いた包丁カンパニーのそ~だったのかに迫ります。
アメリカやカナダなど海外に向けて、日本の包丁を卸していたカンパニー。海外での日本の包丁ブームで国内の商品が一気に品薄になった時、カンパニーは元々やっていた研ぎの技術を生かし、包丁を製造することに。そこでできた包丁が「甲鉄」。切れ味が鋭く、海外や国内の料理人からも評判に。この切れ味の鋭さの秘密は刃の薄さ!刃を薄くすると食材への食い込みがよくなり切れ味も鋭く。しかし切れ味を求め、刃を薄くしすぎると、刃がもろくなり、折れやすくなってしまいます。重要なのは、そのギリギリの丁度いい薄さに研いでいくこと。この薄さは手の感覚と経験から生み出されるのです。
包丁の切れ味を確かめるため、野菜を大量に切ることから、料理が趣味にもなった柴田社長。地元福山市の鉄工所と試行錯誤を重ねてつくったのが、鉄製のフライパン。素材が鉄だと重たくなってしまいますが、側面を薄く削り、軽量化!しかし、熱の通りを良くするために底の厚みは残しました。さらに、まな板や壁掛け式の包丁マグネットなども府中市の家具メーカーと共同で製作。これらの調理用具は包丁と合わせて国内外の料理人を中心に販売されています。