国立大学法人 広島大学(広島県)
教育と研究を目的とする大学。その役割に加えて、近年は新たな期待が高まっています。それは大学発の新たなビジネスの創造。今回は、広島県東広島市にある広島大学が登場します。現在、広島大学で注目されているベンチャーの一つが、広大赤鶏(仮)の開発販売。広島大学ではある目的で日本固有の日本鶏を30種以上飼育していました。その研究成果を活用して、食べて美味しい究極の地鶏を開発しようという取り組みを紹介。スタジオに持ち込まれた、広大赤鶏(仮)の網焼きに、八嶋も感激!その究極の味とは?さらに、地元と連携する事でプロジェクトは地域活性へと大きな広がりを見せます。その他、大学では学生たちの起業も応援。学生たちが起業を目的に集まるサークル、起業部も誕生しています。起業部の学生が立ち上げたベンチャービジネスとは一体?今回は、大学が取り組む新たな役割のそ~だったのかに迫ります。
広島大学にある日本鶏資源開発プロジェクト 研究センターでは、天然記念物に指定された大軍鶏や烏骨鶏など、数の減りつつある日本固有の品種を守るため、保存飼育を行っています。2015年から、希少品種の鶏を掛け合わせて新たなブランド地鶏「広大赤鶏(仮)」を開始。脂のうま味と弾力のある肉質が特徴の新しい地鶏は話題となり、2018年には広島大学と東広島市が共同開発することに。さらに飼育は地元のお米農家が担当。将来、地鶏の飼育が副収入になればと、現在、6つのお米農家が試験的に飼育をしています。今後、生産者を増やし、2021年の販売に向け、年間3万羽の生産を目標としています。
「広大赤鶏(仮)」のプロジェクトをビジネス面でサポートする部門が広島大学の社会産学連携推進機構。ここでは大学と民間企業の橋渡しや大学の知的財産を活用するベンチャー企業のサポートのほか、学生の起業のサポートも行っています。そのサポートによって2016年に生まれた部活動が「広島大学起業部」。学生たちが月1回勉強会を開き、事業計画を練り上げて起業を目指しています。この起業部の初代学生代表・大学院生の北村さんは現在、アプリ開発会社とプログラミング教室の会社を経営しています。広島大学の社会産学連携推進機構は、地域貢献につながる新しい産業や雇用をつくり出すことを目的に、大学発ベンチャーのサポートを行っています。