八橋装院株式会社(広島県)
2019年、国内に流通する洋服の97%以上が海外からの輸入品という驚きの数字が発表されました。安価に洋服を作る事が出来る海外の工場での製品が主流となる中、国内で洋服を作る縫製会社は激減。そんな中、国際的に有名な日本の有名ブランドの服を作るカンパニーが広島にありました。広島県広島市の八橋装院株式会社が今回の主役。工場には150台のミシンがあり、毎日、有名ブランドの服を作っています。仕事を始めたきっかけは一本の電話から。カンパニーの技術を見に来た有名ブランドのスタッフが一目でほれ込んだカンパニーの技術とは?ボディラインの美しさを生み出す秘密に、スタジオの八嶋、八田も思わず納得。スタジオでもその違いに唖然とさせられます。更に、カンパニーが打ち出したのは、自社ブランドの開発。こだわったのは「広島らしさ」広島が誇る国際的カンパニーの記事を使って作った小物がブレークします。カンパニーが使った、「広島らしい」記事とは一体?今回は、縫う力を活かして、新しいもの作りに挑戦したカンパニーのそ~だったのかに迫ります。
数少ない国内の縫製会社の中で、海外でも有名な日本のファッションブランドが注目する縫製メーカー。有名ブランドが惚れ込んだのは、体のラインに沿って丸みをつけていくアイロンの技術。丸みをイメージし、生地を伸ばしながらアイロンをかけ、丸みをつくりながら縫製していくのです。海外では効率化のため、一着すべてを縫い上げたあとにアイロンがけをして形をつくりますが、カンパニーではバスト・ウエストだけに限らず、全てのパーツにアイロンを施し、丸みをつくっていきます。有名ブランドのデザインは、細やかな丸みのデザインを多く使うため、カンパニーの技術なくしては実現できなかったのです。
カンパニーがメーカーからの受注だけに頼らない次なる一手として考えたのが、自社商品の開発。流行の周期は洋服ほど短くなく、それでいて縫製技術も活かせる、バッグや財布などの雑貨小物でした。「広島らしさ」にこだわり、広島県に本拠地を構えるボールメーカー・ミカサに協力を依頼。世界のスポーツ大会でも公式球として採用されているボールの生地を使って、バッグや雑貨小物を開発しました。2014年の発売以来、ボール素材ならではの乾きやすさと手触りが評判となり、スポーツ愛好家たちから問い合わせが殺到。2018年には直営店もオープンしました。