株式会社 前田屋(広島県)
今回は、海苔漁師さんの「まかない」として定番メニューの「ばら海苔」海苔を干しただけの、この「ばら海苔」を商品化して、見事にヒットさせた広島市のカンパニーが登場。農林水産省主催のコンテストでトップ10入り。現在では、年間80万個。一日に2200個売れる、大人気商品になっています。しかし、この「ばら海苔」実は、一度、販売中止になっているのです。一度はあきらめた商品が、なぜ大ヒットしたのか?そこにはカンパニーが掲げているキーワードがあったのです。それは、「バカな!」と「ナルホド」このキーワードの秘密とは一体?スタジオでは、八嶋、曽田が、大ヒット商品を生み出す、カンパニーの「こだわり」と、「販売戦略」の秘密に迫ります。今回は、誰もやらない挑戦を続ける海苔加工カンパニーのそ~だったのかに迫ります。
半世紀にわたり、焼き海苔や味付け海苔といった海苔の加工を手掛けているカンパニー。海苔の需要が年々減少する中で取り組んだのが、海苔漁師のまかないだった、海苔を板にしない「ばら海苔」。2005年、「姿焼 岩のり」という商品名で発売。しかし、食べ方がわからないとの理由で思ったほどの成果は残せず、わずか3年で販売中止。それから8年後、ばら海苔に似たアオサの味噌汁の認知度が高まってきたことで、2016年、商品名を「漁師のまかない海苔」に変更し再販開始。さらに、売り方の工夫として、ブログを通した商品PRを行いました。全国511人のブロガーからばら海苔を使ったレシピが発信されたことで、ばら海苔は口コミで話題となり、2017年には年間80万個売れる大人気商品になったのです。
「漁師のまかない海苔」をはじめ、商品のネーミングには大きなこだわりを持っているカンパニー。そのきっかけは、お客さんから「子供やお年寄りが海苔を噛み切れない」という相談を受け、噛み切りやすいように小さな穴があけられた海苔を開発したことでした。お客さんの声からつくる商品なら、お客さんに名付け親になってもらおうとインターネットで商品名を公募したのです。「クラウドワークス」というインターネットサービス使い、20代~40代の子育て女性に限定して商品名を募集しました。全国から寄せられた名前は971件。その中からさらなる人気投票で絞り、2014年に「ぱりんちょ」という商品名で発売。小さな子供をもつ家族層に人気となっています。