株式会社 サード(広島県)
今回は、広島県福山市で革製品の製造販売をするカンパニー「株式会社 サード」が登場。
お店を観光スポットにしたい!と願う社長が、新たな特産品を作るために、福山の伝統的な素材「備後絣(びんごがすり)」の染物店と開発したのが、革を藍染めにしたとても珍しい「福山レザー」。今回はその魅力と開発の裏側、さらには、お店の観光スポット化するための驚くべき挑戦のそ~だったのかに迫ります!
福山市で革製品を製造・販売するカンパニー。社長の三島さんの夢は「お店を福山の観光スポットにする」こと。そこで目を付けたのが、福山らしい革製品の開発。福山の伝統工芸品「備後絣」の藍で革を染めれば、特産品にできるのではと考えたのです。ところが、革をアルカリ性の藍で染めようとすると、革がカチカチに硬くなってしまうのです。地元の染料問屋と1年にわたる試行錯誤の末、革の藍染めに成功!藍染めした革は全国的にも珍しく、今では、この「福山レザー」を目当てに、北海道からカンパニーまで買いに来る人もいるほど人気となったのです。
「お店の観光スポット化」に向けて、2019年、カンパニーが中心となって、福山駅の近くに、地元企業の商品を集めたショップをオープンさせました。参加した企業は繊維業や鉄鋼業など12社。こうしたコンセプトのショップは、福山市でも初の試みとして話題になったのですが、思ったよりも客足が伸びず、わずか1年で閉店。それから5カ月後、カンパニーの思いを引き継ぐかのごとく、以前のショップにも参加していた繊維加工業の山陽染工が中心となり、「FUKUYAMA MONO SHOP」をオープンさせたのです。カンパニーを含む福山市を中心とした企業20社が参加。福山を盛り上げたいという願いが込められたこのお店も、新たな観光スポットを目指しています。