株式会社 アクセス(広島県)
今回は、広島県安芸郡府中町でレーシングシミュレーター等の製造販売をするカンパニー「株式会社アクセス」が登場。
元々エンジニアだった社長のもと、ソフトウェア・ハードウェアの開発や自動計測機の製造販売をしてきたカンパニーが、レーシングシミュレーター開発を始めたキッカケはなんと社長のカート趣味。なかなかカート場に行けない憂さ晴らしに、仲間たちと遊んだ最新ドライブゲームのリアルさに欠ける所に物足りなさを感じた社長は、もっとリアルにしたらサーキット場にいるかのような体験ができるのでは?と考えレーシングシミュレーターを開発。これが大ヒット。今回は自動車ディーラーからプロのドライバーまでも注目するというレーシングシミュレーターのそ~だったのかに迫ります!
レースドライビングを完全再現したシミュレーターを手掛けるカンパニー。工場のロボット制御などのプログラムづくりで創業し、サーキットの自動計測システムを開発したことから、モータースポーツの世界に参入しました。2012年、当時のめりこんでいたカートの腕を磨こうと、最新のリアルレーシングゲームを試した時、画面の中がリアルなだけでは、ドライバーのテクニックは発揮されにくいことに気づいたのです。そこで、当時の本業、工場用ロボット制御の技術を生かして、シミュレーターを開発。8つのシリンダを連携して動かすことで、路面の感触や車体の振動を忠実に再現したのです。2019年にはシミュレーターで特許も取得。現役で活躍するプロレーシングドライバーの小林さんはカンパニーとスポンサー契約をし、シミュレーターでの練習を重ねています。
シミュレーターだけに終わらず、本物への道につなげたいと、2019年からカンパニー主催で、日本一のドライバーをシミュレーターで決める「アクセスレーシングシミュレーターカップ」を開催しています。リアルなシミュレーターだからこそ描ける未来。将来、カンパニーのシミュレーターで育ったレーサーが表彰台に登る日が来るかもしれません。さらに、現在カンパニーが開発しているのが重機のシミュレーター。ショベルが地面に当たった時の衝撃や移動する際の振動、さらには重機自体の傾きまで、忠実に再現されています。このシミュレーターの開発のきっかけには、大学や企業の研究の中で傾けてほしいという要望があり、さらに大きなシミュレーターの可能性を探っています。