建築遺産の工場を持つ削岩機メーカー

鉱山やトンネル工事などで硬い岩盤に穴をあける削岩機メーカー「ヤマモトロックマシン」。作業現場に役立つニッチで特殊な機械を製造することでも評判となっているのです。中でも岩を割るための割岩機は世界トップクラスのシェアを誇っていて、そのエリアはアジアだけでなく、アメリカやアフリカなど五大陸で使われているのです。カンパニーがこれらの機械をつくっている工場は昭和初期に建てられ、２０１６年に国の有形文化財に指定された木造工場。全国でもこの規模で、現役で使用している木造建築の工場は珍しいのです。さらに、工場だけではなく、１９７０年代後半まで社員８家族が実際に生活していた家族寮や独身寮も同じく国の有形文化財に登録されているのです。