株式会社 テシゴト(広島県)
今回は、日本三大酒処として知られる広島県東広島市でビールを製造する「テシゴト」が登場。元々ビールが苦手だった3人が始めたビールづくり。一体なぜ日本酒の街でビールをつくることに?ビールの苦手な3人がつくるビールの味とは?実は、3人はビールづくりの知識や経験もゼロ!それでもおいしいビールをつくることができたのは“東広島だからこそ“な理由があった!
日本三大酒処・東広島市西条でクラフトビールをつくっている「テシゴト」。カンパニーを設立した3人は、なんとビールが苦手。そんな自分たちでも飲みやすいようにとこだわっているのが、すっきり感と爽快感。その味を出すために使っているのが、お米。麦芽だけを煮込む一般的なビールのつくり方より、苦みやコクを感じにくく、すっきりとした味わいになるのです。さらに、カンパニーは、日本最高評価を2年連続で獲得した極上のお米を使うことで、自分たちでも飲みやすい味わいに仕上げていたのです。お米を煮る仕込み作業から発酵・熟成などビールができるまで約2カ月、カンパニーはその製造に関わる全ての作業を手仕事で行っているのです。
ビールが苦手な自分たちでも飲みやすいビールをつくるため、2020年にカンパニーを設立した3人でしたが、クラフトビール製造の知識も経験もありませんでした。そんなカンパニーに手を差し伸べてくれたのは、日本で唯一のお酒に関する研究機関「酒類総合研究所」。ここでビール製造のアドバイザーを務めている日下さんにカンパニーはアドバイスを求めたのです。日下さんの指導から1年後、カンパニー初となるクラフトビールが完成。さらに、カンパニーは酒かすを使った商品開発をするため、地元・西条で100年以上続く老舗の酒蔵「加茂泉酒造」にも協力を求めたのです。そして2021年、西条の日本酒とコラボするという、これまでにないクラフトビールを誕生させたのです。