株式会社 ウィズリンク(広島県)
今回は、広島県広島市で豚骨醤油ラーメンが看板商品の「ばり馬」を経営するラーメンカンパニー「ウィズリンク」が登場。フランチャイズで全国に40店舗以上お店を展開!ここまで拡大できた成功の秘訣とは?そして、次にカンパニーが目指したのは海外への展開だった!しかし、海外で作ったマニュアルがことごとく裏目にでてしまいお客さんからクレームの嵐!その困難をどう乗り越えて、海外進出を成功させたのか?今回は広島から世界を目指すラーメンカンパニーのそ~だったのか!に迫ります。
ラーメンチェーン「ばり嗎」など、全国で40店舗以上を展開する「ウィズリンク」。出店拡大の実現には、徹底したマニュアル化がありました。まず取り組んだのはフランチャイズ加盟店の「味の均一化」。以前はレシピを全店に共有していたものの、つくり手や日々の気温の変化で味がぶれることにお客さんからクレームが寄せられていました。そこで、どの店舗を訪れても同じおいしさを体験できるように秘伝のスープ製造方法をマニュアル化し、1カ所でのスープづくりを実現させました。そして、スタッフ教育もひざをつきながら行う丁寧な接客サービスを実践することで、スタッフ全員が高品質なサービスを一貫して提供できるようになったのです。これにより、カンパニーは全国にフランチャイズネットワークを築き上げることに成功したのです。
カンパニーは海外へ進出するため、シンガポールでのオープンを目指し、5年にわたってメニュー開発やスタッフのトレーニングなどを行ってきました。しかし、オープン初日の来店者は50人。国内で成功を収めた徹底的なマニュアル化の手法が海外では完全に裏目に出たのです。ラーメンの味が「塩辛い」と評されたことを受け、カンパニーは毎日地元の飲食店を訪れ、徹底的に味を研究。塩味をおさえて調整したスープを1年かけ完成させました。さらに、海外ではラーメン店が高級な日本食レストランと見なされるため、元気な掛け声やひざをついての接客も、現地の文化や習慣についてスタッフからのフィードバックを受け、海外向けの新しいマニュアルを作成。すると、次第に賑わいを見せ、シンガポール1号店は評判に。この成功に弾みをつけ、現在、海外7カ国で30店舗を運営しているのです。