株式会社 Movere(モヴェーレ)(広島県)
今回は広島県の広島市立大学情報科学研究科の脇田航准教授が設立した大学発のベンチャー企業「Movere(モヴェーレ)」が登場。近年、急速に進化するバーチャル・リアリティ「VR技術」。そんな中で、カンパニーは大学の研究で開発したバーチャル映像と連動して体の揺れを生み出す装置、モーションベース「Lumbus(ランバス)」を開発!球面体を「転がす」という発想で、従来品では500万円以上していたモーションベースを100万円以下にすることに成功!誕生の秘密はあの健康アイテムにあった?今回は未来を変えるVR技術を生み出すカンパニーのそ~だったのか!に迫ります。
広島市立大学発のベンチャー企業「Movere(モヴェーレ)」は、大学の研究室で探求・研究したバーチャルリアリティの成果を基に開発した革新的な製品を製造販売しています。大学の准教授でありながら取締役も務める脇田さんは、VRの視覚と体感を統合する世界でも類を見ない装置「モーションベース」を開発。この装置は、ゴーグルで見る映像と体の動きをシンクロさせて臨場感を高める独自の技術を搭載していて、今後のVRの活用において欠かせない技術として高く評価されています。この装置を使用して災害現場などの危険な場所で重機を遠隔操作できることは、重機の転倒事故防止や作業効率の向上に貢献。さらに、天候に左右されない環境で操作できることは、建設業界の人手不足の解決にもつながると期待されているのです。
革新的な装置「モーションベース」を開発したカンパニー。VR普及のためには、500万円以上もする従来の装置を100万円以下に抑えることが大きな課題でした。前後・左右・上下の動きに加え、回転運動を実現させるために、椅子を支える6本の伸縮部品が必要となり、この構造が価格を押し上げる主な要因でした。この問題を解決するため、試行錯誤する中で閃いたのがトレーニング用のバランスボール。起き上がりこぼしのように球体を転がし、より少ない力で最適な揺れを生み出すことに成功。それにより、1本あたり10万円以上する伸縮部品を2本に減らすことでコストを大きく下げ、VR関連企業などからの問い合わせが増え、市場のニーズが高まっているのです。