山陽レジン工業株式会社(岡山県)
軽くて丈夫な繊維強化プラスチック(FRP)は、船体、浴槽、公園遊具など国内外で様々な商品の素材として利用され、現代の生活にはなくてはならないものになっています。今回のそ~だったのかンパニーは、苦節10年。FRPを使って、ついにヒット商品の開発に成功した、岡山県岡山市の山陽レジン工業株式会社が登場します。カンパニーが、現在、作っているFRP製品は40種類以上。通常のFRP商品より高い精度が求められる医療製品や子供たちが使う公園の遊具を得意とするなど、手作業の丁寧な仕事ぶりに定評のあるカンパニーですが、仕事の質の高さには評価はあるものの、受注生産だけでは経営が不安定。20年前に得意先の発注が激減した事から、一気にピンチが訪れます。そこでカンパニーは、この危機を脱するため、自社製品の開発に乗り出します。しかし、数々の新商品を開発するも、売り上げはいまひとつ。自社製品の開発は中々軌道に乗らず10年がたとうとした時、自分たちが使うために作った製品が、ある業界を中心に、まさかの大ヒットを生み出します。その意外なヒット商品とは?こだわりの「もの作りカンパニー」が苦節10年で開発したヒット商品の開発ストーリーにスタジオの八嶋も、思わず感激。今回はFRP製品でヒット商品を生み出した、もの作りカンパニーのそ~だったのかに迫ります。
軽くて丈夫な繊維強化プラスチック「FRP」の製品をつくっているカンパニー。売上の半分を占めている医療製品の中には50種類以上のパーツを組み立てるものも。これらのパーツに歪みがあると不具合が生じてしまうため、型取りの元となる木型を削る作業が重要。手の感覚でしか分からない微妙な高低差をやすりで削って仕上げているのです。さらにカンパニーでは設置されれば隠れて誰も触ることのない裏の部分を削る工夫も。これは業者が組み立て作業をする際にガラス繊維が刺さってケガをしないようにと、業者のことまで考えた丁寧な仕事がカンパニーの信頼UPにつながっているのです。
カンパニーが自社で開発した、軽トラックに乗せるボックス「トラボ」! 牛乳配達業者で話題となりヒット製品となったんです。以前はトラックの荷台に牛乳ケースを直接乗せてカバーをかぶせただけでしたが、夏場は冷えた牛乳パックの水滴などで荷台が濡れ、あまり衛生的ではありませんでした。それがトラボなら、配達中、何度開け閉めしても、しっかり保冷ができ、掃除もしやすく衛生的ということから、牛乳配達業者に評判となったんです。さらに、大人2人で簡単に積み降ろしができる軽量性と、カギがかけられる安全性が、農家や建設業などでも注目され、現在も様々な職種へ広がっているのです。