宇野自動車 株式会社(岡山県)
1キロ当たりの運賃が、全国平均のほぼ半額。民間の路線バスでは日本一安いバス会社、岡山県岡山市の宇野自動車株式会社が登場。創業1918年。岡山県で最初にバスを走らせた老舗カンパニーは、もともとの低運賃に加えて、25年間、運賃の値上げもしていません。それでいながら、全車に電源設備とWi-Fiを設置するなど設備も充実しています。さまざまな節約術と大胆な発想で実現したカンパニーの驚きの経営術とは?また、安全な運行を支える運転手のモチベーションを高めるために、カンパニーはさまざまなアイディアを採用しています。バスをこよなく愛する運転手さんが行う、安全と快適なサービスのための取り組みとは?そんな運転手さんに贈られた社長からのプレゼントとは一体?今回は、さまざまな工夫で安全と安い運賃を守り続けているバスカンパニーのそ~だったのかに迫ります。
1キロあたりの運賃が日本一安い(公益社団法人日本バス協会調べ 2019年3月31日時点)民間路線バスを運営しているカンパニー。安い運賃を守り続けるため、お客さんを乗せないでバスを走らせる「回送」を減らし、無駄をはぶき経費を削減。さらに、乗車率を上げるため、7年かけて45台全てのバスを新車に入れ替えました。新車バスの車内には電源とWi-Fiを設置。利用者の多い停留所には冷暖房を完備しました。また、GPSと連動した最新のシステムを導入したことで、全てのバスの運行状況がお客さんにスマートフォンでお知らせできるようになったのです。
運転手の皆さんに気持ちよく働いてもらうために、モチベーションをアップさせているのが、運転手一人一人に割り当てられている専用のバス。1人1台のこのシステム、運転手が休みの時はバスが走らないので無駄になってしまうのですが、毎日、同じバスに乗ることで異常を事前に検知でき、より安全な運行につながっているんです。また、自分のバスという愛着も沸き、運転手たちが競う様に掃除をするようにも。さらに、お客さんへのサービス向上にもつながり、カンパニーのバスの評判になっているんです。