有限会社 福井堂(岡山県)
今回は、立体パンダケーキをヒットさせた岡山県のお菓子カンパニー「有限会社福井堂」が登場。
岡山県備前市で明治時代から約150年前続く和菓子製造販売のカンパニーは、一時期社長の夢であった洋菓子販売にも乗り出しましたが、通信販売の経費がかさみ倒産危機に陥りました。
しかし、売り上げ回復を目指して開発した「立体パンダケーキ」が大ヒットし業績回復!実はその誕生のきっかけを作ったのはあるカナダ人だったのです!カンパニーを変えたと言われる驚きの発想と、国際的な壁を乗り越えた苦労の裏側のそ~だったのか!に迫ります。
社長の洋子さんと夫でカナダ人のアダムさんが経営するお菓子カンパニー。2005年に始めた洋菓子の通信販売で経費がかさみ倒産の危機に…。そこで、売り上げ回復を目指して、全国で話題になるようなケーキの開発をスタート。まずは、カナダの洋菓子店で見たプリンセスの立体ケーキのようなものがつくりたいと、カナダに住むアダムさんの母に相談。そこで、プリンセスケーキの金型と一緒に送られてきたのが、立体パンダケーキのきっかけとなった金型だったのです。自立姿勢を保つことができる軽いスポンジ生地や、生クリームを毛並みに見立てたデコレーションなどの工夫を加えて、2007年に完成。立体パンダケーキは、2010年の通信販売ランキングでナンバーワンに輝く大ヒット商品となったのです。
洋子さんとアダムさんが結婚した時から思い描いていたのは「洋菓子店を持つ」という夢。しかし、会社を継ぐ決断をしたことで一度は諦めていました。そんな中、再び夢を追いかけるきっかけとなったのが、アダムさんのユニークなアイデアから生まれた「醤油饅頭」。練乳や醤油など、なんでも合わせてみる発想で生まれたこの饅頭は発売してすぐ、カンパニーの名物饅頭となり、年間23万個を売り上げる人気ナンバーワン商品となったのです!このヒットをきっかけに、2人は再び洋菓子店を開く夢を追いかけます。その下準備として、2年間かけて新しいお菓子のブランドをつくり上げました。そして2018年、ついに岡山市に2人の夢である洋菓子店をオープンさせたのです。