株式会社 ホリグチ(岡山県)
今回は、岡山県倉敷市で木工家具カンパニー「株式会社 ホリグチ」が登場!
オフィス用デスクの天板製造を中心に行っているカンパニーは、1980年代前半、バブル景気でオフィス建設ラッシュが続き、全国で多い時は年間12万枚を製造していましたが、2008年のリーマンショックの影響で売り上げが4割ダウン。オフィス備品は景気の波に左右されやすいのです。しかし、その3年後、「ターゲットを地元に絞った製品つくり」をする戦略で激減した売り上げを回復させました。それって一体?今回は激減した売り上げを回復させた取り組みのそ~だったのか!に迫ります!
オフィス用デスクの天板を主に製造しているカンパニー。2008年のリーマンショックにより激減した売り上げを回復させようと取り組んだのは、ターゲットを地元にしぼった製品づくり。岡山県はヒノキの生産が盛んで、カンパニーは上質なものが手に入りやすい県内産ヒノキを採用して、テーブルや棚などの家具づくりを始めたのです。そして、売り上げを回復させた一番のポイントが、販売ターゲットを地元にしぼったこと。岡山県はヒノキの生産量がトップクラスという地域柄、「木育」を重視する地元の学校や保育施設が多く存在していたのです。当時、県内産ヒノキで施設向け家具をつくっている会社はほとんどなかったため、カンパニーの家具は評判に!その後、地元の介護施設や空港の待合所などにも採用され、現在、地元をターゲットにした製品の売り上げは全体の2割を占めるまでに成長したのです。
ターゲットを地元にしぼった製品づくりで成長を続けるカンパニーが、1年前から始めた新たな取り組みがサイクルスタンドの製作。きっかけは2018年7月の西日本豪雨。真備町では堤防が決壊し、高さ5メートルを超す浸水に襲われました。どうすればこの町に元気を取り戻せるのかを漠然と考えている中、町内在住のサイクリストから「木製サイクルスタンドをつくってくれないか」との提案で、真備町をサイクリングの町にして盛り上げようと決意したのです。サイクリストを呼び込むためにサイクルスタンドを製作し、被災したお店や施設に寄贈したところ、町の中に少しずつサイクリストが増え、町の活性化につながったのです。