そ~だったのかンパニー

提供:中国電力

過去紹介した企業のおさらい

今週の紹介カンパニー
紹介企業

株式会社 松本

【所在地】岡山県高梁市落合町

株式会社 松本(岡山県)

今回は、岡山県高梁市で竹の皮を使った食品容器を製造販売しているカンパニー「松本」が登場!時代の変化やデフレなどの影響で、本物の竹の皮を使った自社商品の販売が不振に・・・。そこで、竹にまつわる新しい商品を…と思いついたのが「竹パウダー」だった。その竹パウダーを使って、農業で使用する土壌改良剤やチョコレートを開発。時には「あなたは竹の可能性を喋っているだけ!」と厳しい言葉を浴びることも…そんな中で、地元シューズメーカーと共同開発で靴のソールの材料に竹パウダーを使用することに。ほとんどが環境にやさしい天然素材で作られた画期的な靴が誕生!今回は竹の可能性を信じて挑戦を続けるカンパニーのそ~だったのか!に迫ります。

そーだったのかポイント1

放送内容写真

100年共に歩んできた竹の新たな使い道

大正時代に創業し、竹の皮を使った食品容器を製造している「松本」。竹の皮にはフラボノイドや葉緑素が持つ抗菌作用が含まれていて、昔から精肉店などで広く使われていました。1998年には手作業で編み上げた天然の竹皮容器を開発。駅弁メーカーなどから問い合わせが殺到しましたが、食品衛生の安全意識の高まりにより、竹の皮の破片が食品に混入するリスクのあった竹皮容器の需要が徐々に減少していきました。そんな時、木材の粉末をプラスチックと混ぜてつくるウッドプラスチックが登場。そこでカンパニーは、竹のバイオプラスチックを製造するため、竹を粉砕する機械を購入し、バイオプラスチックの原料となる竹パウダーの製造を開始しました。しかし、製品開発には大量の竹パウダーが必要で、そのためにかかる高い製造コストが大きな障壁となり、販売は断念することになったのです。

そーだったのかポイント2

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竹パウダーの特性を生かした商品開発

カンパニーは竹の新たな使い道を探す中で、竹パウダーには1グラム中に最大で50億個もの乳酸菌が生息していることを発見。これを土壌にまくことで善玉菌が活性化し、腐敗菌や病原菌などの悪玉菌を抑制。結果として、作物の成長が促進されるため、土壌改良材として販売したのです。また、野菜や果物と比べて食物繊維が非常に多く含まれていることもわかり、チョコレートに竹パウダーを加えて販売。すると、意外な組み合わせが多くの人々から話題になったのです。さらに、作業用靴メーカー「日進ゴム」がソールに使用する化学薬品や石油系材料の代替となる天然素材として竹パウダーに注目。共同開発により2023年、天然素材94%の耐久性に優れた画期的な靴がついに完成したのです。

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