株式会社 邦美丸(岡山県)
仕事量は半分になったにもかかわらず収入が大幅にアップ?今回は岡山県で漁師の働き方を変えたるカンパニー「邦美丸」が登場!社長の富永さんは結婚を機に漁師へ転身し、義理の父の元で漁業を学ぶことに。しかし、そのあまりの厳しさに2年で漁師を辞めて建設会社に転職。しかし、未練が残り、再び漁師の道を目指すことに。そこで、長く仕事を続けていく為に富永さんが考えたのが、自分たちで顧客を見つけて直接販売することに。順調に収入は増えたものの、仕事の量は変わらず。そこで富永さんは、注文を受けた分だけ、必要以上に魚を取らない「受注漁」をスタート。受注漁によって、労働時間を大幅に削減でき、家族との時間を大切にしながら安定した収入を得られるように。今回は船の上から漁師の働き方改革を進めるカンパニーのそ~だったのか!に迫ります!
岡山県玉野市にある港町・胸上で漁師をしている「邦美丸」社長の富永邦彦さん。結婚を機に漁師へ転身し、義理の父の元で漁を学びました。毎日深夜0時に出船し、市場への出荷が終わるのは夕方6時。休みの日も網の修繕に追われる日々を2年ほど続けたある日、体が限界に。漁師を辞め、岡山県の建設会社に就職しました。しかし、漁師への未練から、再び漁師に戻った富永さん。続けていくために「働き方を変えたい」と、自分たちで顧客を見つけて直接販売することに。魚の価格も決めることができるため、県内の飲食店に営業をかけ、売り上げを大きく伸ばしました。また、周囲の漁師に先駆けてSNSを活用していたことで、「漁師さん直送市場」から声がかかり、インターネットを通しての魚の販売をスタートさせたのです。
富永さんは直販サイトと市場への出荷を両立させることで安定した収入を保つことができましたが、労働時間は倍に。そこで、富永さんは市場への出荷をやめて、直販サイトだけにするという選択をしたのです。ところが、直販専門にすると、余った魚の行き場がなくなってしまう問題が。富永さんは毎日とる魚の量に上限を設け、その範囲内でお客さんからの注文を受け、それ以上の注文は受けないことにしました。必要以上に魚をとらないことで、魚が余らないうえに、労働時間も減少させることができたのです。この「受注漁」によって、富永さんは漁師を始めたころと比べると、仕事量が半分になり、収入は倍に。ハードな生活から一転、家族との時間を大切にしながら、安定した収入を得ることができるようになったのです。