株式会社 ウッドスタイル(島根県)
今回は、竹を使った家具でイタリアをはじめ、ヨーロッパで高い評価を受けた島根県松江市の株式会社ウッドスタイルが登場。何故、島根で竹なのか?実は島根県は竹林面積が国内で第5位。しかも、竹の需要が減り、竹林は荒れ放題。地元にとっては厄介者だったのです。地元のためにと始めた事業ですが、湾曲した竹を平たい板材にするのは大変な事。失敗の連続に悩むある日、とある事から、社長が見つけた方法とは?ヒントはキッチン家電!そして、カンパニーが作る平らな竹材に目を付けた超有名デザイナーとのコラボで、カンパニーの商品が一気にブレークしていきます。さらに、無類のネコ好きな社長が取り組む、ネコ好きのための「ネコまっしぐら」なオリジナル家具戦略も紹介。ネコ好きは必見です。今回は、確かな技術とネコ愛に溢れたカンパニーのそ~だったのかに迫ります。
オーダーメードの木製家具をつくっているカンパニー。なんと、「竹」を使った家具をつくり、デザイン先進国のイタリアで高く評価されているんです。竹林面積が全国第5位の島根県。木は木材として使われるので伐採・整備されますが、竹は用途が炭や細工用などと需要が少ないため、伐採されず、どんどん増えていくばかり。そこで竹を平らにできれば、板や重ねれば角材になると考え、2008年、竹を平らにする技術の開発に取り組みました。しかし、竹は丈夫な繊維の束でできているので、時間をかけて曲げる必要があり、失敗すれば裂けてしまいます。そんな時、西村社長が注目したのは電子レンジ。それをヒントに苦節7年、ついに竹を平らにすることに成功したのです。
カンパニーの工場の一角にある猫用家具のショールーム。得意の木製家具づくりの技術でつくったものばかりで、2019年から販売を開始しました。きっかけは、猫好きの社長が「様々な猫用の家具がある中、自分好みのものをつくってみよう」と思ったことでした。成長に合わせて高さを変えられるマグネット式の棚のほか、引き出しの中がトイレになっている家具は、猫も落ち着いて用を足せ、ニオイも部屋に広がらないんです。さらに、デスクで仕事をしている時に猫に邪魔されないよう、机の上に猫用のサークルを設置したデスクも開発。カンパニーの猫用家具には、猫好き社長が考えた、猫まっしぐらな工夫が随所にあるんです。