-
株式会社 バイタルリード
【所在地】島根県出雲市荻杼町
株式会社 バイタルリード(島根県)
今回は、島根県出雲市の地域交通の問題を解決するカンパニー「バイタルリード」が登場。中でもカンパニーが力を入れているのが過疎地域の交通問題。人口減少に伴い公共交通機関の減便や廃線が相次ぎ、日々の生活に大きな影響が。そこでカンパニーは最新AIを活用した過疎地域型の定額制乗合タクシーのシステムを考案。しかし、利用者の多くが高齢者のため、ある問題に直面。それを解決した驚きの方法とは？今回は、過疎地域の交通問題の解決に挑むカンパニーのそ～だったのか！に迫ります。
過疎地域向けの定額制乗合タクシー
地域交通の問題を改善するためのシステムやアプリの開発などを手掛ける「バイタルリード」。過疎地域では鉄道の廃線や路線バスの減便により移動手段は限られています。そんな交通問題を解決するため、スマートフォンアプリを活用した過疎地域向けの定額制乗合タクシーサービスを考案。特に、過疎地域では１台の車両で利用者の利便性と運行会社の収益確保を達成しなければなりません。その難題を解決するため独自開発したのが、ＡＩが運行ルートを計算するシステム「タクゾー」。乗車予約時間が重なっても、時間を少しずらすことによって１台の車両で運行できるように導きます。しかも、鉄道や病院など到着時間が遅れると困る場所へは、ＡＩがその利用者を優先して送るようにプログラムされているのです。
スマホに不慣れな高齢者のための取り組み
最新ＡＩ技術を活用した定額制乗合タクシーサービスを最初に運用したのが、島根県の中山間地域・大田市井田地区。この地区も交通問題に悩まされていたことから、多くの利用者を見込んでいました。しかし、スマートフォン操作に不慣れな高齢者が多く、利用者数は伸びなかったのです。この課題を解決するため、カンパニーは地域に直接足を運び、対面での説明会を開催。さらに、スマートフォンの操作が難しい人のために、電話予約というアナログな手法を採り入れ、オペレーターが利用者に変わって入力し、乗車時間の変更を含めた全ての情報を電話で直接伝えることに。こうしたデジタル技術とアナログな手法を見事に融合させたアプローチは地域の利用者から高い評価を受けたのです。
