そ~だったのかンパニー

提供:中国電力

過去紹介した企業のおさらい

今週の紹介カンパニー
紹介企業

株式会社 山海

【所在地】島根県松江市八幡町

株式会社 山海(島根県)

今回は、島根県松江市にあるカップラーメンの定番具材「卵」の製造を行うカンパニー「山海」が登場!1970年代に誕生し、日本の食文化に革命をもたらしたカップヌードル。そんな中で山海は「3分で本物の食感に戻る卵」を開発。しかし、その裏側には1グラムの誤差も許されない壮絶な戦いが。さらに今回、製造現場の映像もテレビ初公開!誰もが1度は口にしたことのあるカップラーメンの卵。その誕生の秘密に迫ります!

そーだったのかポイント1

放送内容写真

3分で本物の食感に戻る「卵」

カップラーメンの具材「卵」を製造している「山海」。創業当時、地元の特産品を珍味に加工していましたが、1962年に日本初の量産型電子レンジが発売されると、食品を乾燥させ膨らませるという特性を生かして、わかめスナックや鱈シートなどの製造を開始。そんな時、カップラーメンの新商品開発に取り組む大手メーカーから「3分で本物の食感に戻る卵」の製造依頼がきたのです。カンパニーはまず、卵を生地にして電子レンジで加熱。すると、見た目は本物の卵のようでしたが、お湯を注いで3分経つと完全にふやけ、箸で持ち上げることができませんでした。試行錯誤を続けること数カ月、1グラム単位での精密な材料調整が鍵となり、ついに「3分で本物の食感に戻る卵」が完成。1973年に製造をスタートさせると、国内で主要なカップラーメンメーカーに次々と採用され大ヒット。年間10億円を売り上げる主力商品となったのです。

そーだったのかポイント2

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卵のバリエーション拡大でふりかけに採用

1970年代後半になると、カップ焼きそばの登場やご当地ラーメンブームで、市場のニーズが変化。卵を入れる商品が減少し、カンパニーの売り上げは約半分にまで落ち込んでしまいました。そこで、生地の配合を変更し、従来の四角型の卵に加えて、丸型やスクランブルエッグ型なども開発し、商品のバリエーションを拡大していきました。すると、海苔やカツオ節が主流だったふりかけに新たな彩りと味わいを加えたいと、大手ふりかけメーカーから製造依頼が入り、小型のそぼろタイプの卵が採用。小型化により卵をお湯で戻す必要がなく、ご飯の蒸気だけでふっくらとした食感になるのです。カンパニーの卵を使用した大手メーカーのふりかけは、年間50億円を超える大ヒット。カンパニーの売り上げもⅤ字回復を遂げたのです。

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