有限会社 齋藤アルケン工業(島根県)
今回は、島根県浜田市で地域に寄り添った介護事業を展開する「齋藤アルケン工業」が登場。建設業で5000万円という多額の借金を抱え、絶望の中から復活を遂げたカンパニー。新規事業にチャレンジするも失敗の連続。そんな中で1人の女性との再会によって運命が大きく変わり始める。地域のお困りごとを解決するためにスーパーで始めたある取り組みとは?さらに高齢者たちの栄養不足に着目し食品事業にも参入し大成功!今回は地域の高齢者の生活を支えるカンパニーのそ~だったのか!に迫ります。
島根県浜田市で介護事業を展開する「齋藤アルケン工業」。1976年の創業当時は建築内装業を営んでいましたが、バブル崩壊により新規の建設事業が激減し、借金5000万円を抱えてしまいました。借金返済のため、カンパニーは介護事業に挑むことに。専門業者から車椅子や介護ベッドなどの福祉用具を仕入れ、貸し出すというサービスは、当時、資金力の乏しかったカンパニーでも初期費用がかからず始められたのです。しかし、浜田市での介護事業はかなりの後発参入。さらに、「齋藤アルケン工業」という社名が介護とは結びつかず、認知度も低かったため、まだ大きな信用のないカンパニーに依頼が入ってくることは、ほとんどありませんでした。
諦めることなく福祉施設への営業などを続けていた齋藤社長を訪ねてきたのは、ケアマネージャーの仕事をしていた近藤さんでした。ケアマネージャーとは、介護支援が必要な人などから相談を受けて、家の掃除や入浴の手伝いなど、その人に適した介護内容を決めるプロフェッショナル。近藤さんはケアマネージャーとしてベテランで、地元では名の知れた存在でした。カンパニーは、近藤さんが加入したことでケアマネージャーが在籍する居宅介護支援事業所を設立。行き届いたサービスが可能になったことで、多くの高齢者やその家族からの信頼を得ることができたのです。また、地元のスーパーマーケットの一角に気軽に立ち寄れる無料相談所を設置。そこで聞こえてきた高齢者の困りごとを解決しているのです。