株式会社 寺方工作所(鳥取県)
今回は、鳥取県東伯郡で自動車関連の精密部品の製造をするカンパニー「株式会社寺方工作所」が登場。
もともとプレス加工用の金型製造を行っていたカンパニーは、そのノウハウを使い、切削することなくプレス加工のみで精密部品の大量生産を実現。
鳥取県という遠い場所にも関わらず、大手自動車メーカーから発注が来るほど。
そんなカンパニーが行っていたのは、朝から夕方まで1日かける紙の「模型飛行機づくり」というユニークな入社試験。面接だけでは見えない部分がみえてくるという、その入社試験のそ~だったのかに迫ります!
自動車部品や精密部品を製造するカンパニーの入社試験はとてもユニーク!その試験内容は一日かけ行う「模型飛行機づくり」なんです。高校生のみの試験ですが、その目的は、面接の代わりに入社希望者の性格や人柄を見ること。寺方社長が指導しながら模型飛行機をつくってもらうことで、人の言葉を理解して作業を行うことができるのか。また、うまくいかないときは、どのように対処するのかなど、コミュニケーションの取り方を見ることができるという訳なんです。15年前から行っているユニークな入社試験のおかげで、カンパニーには、ものづくりが好きな人が集まるようになったのです。
カンパニーが新たな受注先を求めて生み出した技術が「精密板鍛造」。金型で何度も金属を叩きながら徐々に形をつくっていく方法で、切削作業を減らすことができるため、低コストにつながると自動車メーカーからも評価されているんです。さらに、材料だけでなく金型も温めるという特許技術「温度制御加工法」を開発。この方法で、表面がよりキレイに仕上げられるようになり、今まで精密板鍛造ではできなかった厚みのある材料や固い金属の加工も可能となり、新たに自動車のブレーキ部品製造などの受注も入ってきました。地方にあるからこそ、独自の技術を磨く。この考えがカンパニーの高い技術力を支えているのです。