株式会社 吉谷機械製作所(鳥取県)
今回は、鳥取県鳥取市の消防車メーカー「株式会社吉谷機械製作所」が登場!1927年創業のカンパニーは農業用ポンプの販売を行っていた創業者がその技術を消火に応用。国内でも先駆けとなる消防車メーカーとしてスタート。
消火がメインの消防ポンプ車や救助工作車など製造ラインアップは約30種類で、国内でもトップクラスの6000台以上を手掛けてきました。
終戦から10年後の1955年、町には高さのある建物が増えたことで、消防車はより高い場所へと放水する機能が求められていました。カンパニーはそれまで一般的だった消防ポンプの仕組みにオリジナルのプロペラを追加することで放水性能を40%も向上させ、国内最高性能のポンプとして国家検定にも合格。このポンプシステムは「吉谷式」と呼ばれ、現在でも全国の消防車に使われています。
今回、番組は消防車工場に初潜入!消防車メーカーの知られざる舞台裏のそ~だったのかに迫ります!
中国地方で唯一、消防車をつくっているカンパニー。これまで6000台以上を手掛け、その数は国内でもトップクラスなんです。そんなカンパニーが65年前に開発したのは、消防ポンプのシステム。それまで一般的だった放水のポンプシステムに特殊なプロペラを追加して、これまでよりも強い水圧を生み出すポンプシステムをつくり出しました。これにより1分間の放水量がそれまでのポンプに比べ約40%も増え、より高い場所へ放水することができるようになったのです。このポンプシステムは全国で初めて国家検定に合格。技術の吉谷として、カンパニーの名前は全国へと知れ渡り、現在でも全国の消防車で使われている主流のポンプシステムとなっているのです。
2018年、カンパニーの最新技術を搭載したコンセプトカーが完成。独自に開発した赤色や斬新なデザインのテールランプが目を引くこのコンセプトカーの一番の特徴は車両の軽量化!車両後方にある消火システムの鉄製の配管を強化プラスチックに代用したり、青銅の消防ポンプをアルミ製にしたりすることで、一般的な消防車と比べ約500キロも軽くなっているのです。近年、機能が増えることで重量も増加している消防車。カンパニーは部品を軽い素材に変えることで、重量を落とすことに取り組んでいるのです。