有限会社 米澤自転車店(鳥取県)
今回は、鳥取県鳥取市で自転車文化を広げたい!急成長の自転車カンパニー「米澤自転車店」が登場。
出張費無料の修理サービスが受け、ここ数年売り上げが6倍にアップしているカンパニーが取り組んでいるのは、地元の声を生かしたオリジナル自転車の企画。地元の中学校のカバンのサイズにあったカゴの自転車を企画したり、地元のサッカー少年のことを考え作った自転車など、自転車で地元貢献も果たすカンパ二―のそ~だったのかに迫ります!
1954年、鳥取市で自転車の販売を始めたカンパニー。多い時で年間約2000台もの自転車を販売していましたが、1990年頃から安くて品揃えが豊富な量販店が台頭、売り上げは落ち込んでいく一方でした。そこで、自分たちにできることは何なのかと考え抜いた答えが、出張費無料で自転車の修理を行うこと。自社で販売した自転車はもちろん、他店で販売された自転車の修理も出張費無料にして、近くに自転車店がなく、修理に困っている人のため、地域を回っているのです。修理に行くことで、お客さんと信頼関係ができ、それが次の自転車購入のための来店者増加に。新規に訪れたお客さんのうち、出張修理がきっかけという人が現在なんと8割にもなり、大幅な売り上げアップにつながったのです。
自転車をもっと身近に感じてもらい、その魅力を発信したいと、2015年から自社でオリジナル自転車の企画を始めたカンパニー。中でも評判となっているのが「地域に合わせた自転車」。地元の中学生のためにつくったカゴは、中学校のカバンが大きいサイズに改定され、「カゴにカバンが入りにくい」という学生の声をキッカケに考案。地元の中学生の間では、評判になっているのです。また、子供向けの自転車のカゴも「ボールが飛び出して危ない」という地域の声からつくったもの。ゴムバンドでしっかりボールを固定し、すっぽりと入る大きさに設計されているのです。このカゴはプロサッカークラブ「ガイナーレ鳥取」の公式自転車にも採用され、細部にこだわった設計が人気となったのです。