宇宙産業に進出したカンパニー

金属加工の精密さを強みに、社員４人で工業用の精密機械の部品製造を行っているカンパニー。去年、宇宙産業に進出したきっかけは、2019年の米中貿易摩擦、2020年からのコロナの流行により、仕事が70％激減したことでした。この状況を何とかしなければと益山社長は、宇宙産業への進出を決意し、調査を始めたのです。そこで見つけ出したのが「インコネル」という金属。熱に強くロケットエンジンの部品などに使用されている金属で、この加工技術を研究するため、鳥取県産業技術センターに相談。約１年半かけて、加工技術を習得したのです。しかし、宇宙産業に進出するには技術力だけでなく、加工方法や製品の検査方法などを示した品質保証が必要。そこで、宇宙機器に詳しい人を探し出し、2021年、カンパニーはJAXAへ宇宙部品を納品するまでにいたったのです。